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今回の会合では、TNC議長の選出・個別交渉分野の確定と各分野の議長や取り扱う機関を含む交渉のメカニズムについて議論が行われることが想定されていた。
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TNCの議長については、当初は、ウルグァイ・ラウンドの例も踏まえ、職責としての事務局長(ムーア現事務局長は9月にスパチャイと交替)で合意が形成されると見られていたが、一部の途上国(中国、インド、パキスタン、タンザニア、ウガンダ、ジンバブエ等)より強い異論が提起され、結局、第1回会合の前の段階では調整が決着しなかった。
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更に、現事務局長に反対する途上国側は、今後の交渉の進め方についての指導原則が必要との主張を展開。 |
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そのため、ハービンソン一般理事会議長は、28日のTNC第1回会合を、更なる調整活動を行うために、実質的討議を何ら行わずに、短時間で中断した。その後は、TNC議長を職責としての事務局長とすることに対する途上国の懸念を払拭するとの観点から、ハービンソン一般理事会議長が指導原則を含む議長ステートメント作成し、主要先進国、途上国と非公式に協議を進めていた。
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