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WTOフランクフルト非公式会合
(概要と評価)平成13年1月24日
24日、野上外務審議官主催によりフランクフルトにて開催されたWTO新ラウンドに関する非公式会合の概要及びとりあえずの評価は以下のとおり(豪州、ブラジル、エジプト、香港、韓国、南アフリカ、スイス、タイ、WTO事務局より次官級が参加)。(概要)
- WTOをとりまく現状について意見を交換し、新ラウンドの立ち上げが本年の優先課題であることを確認。
- 新ラウンドではバランスのとれた十分に幅広い議題について交渉すべきであり、特に途上国への配慮が重要である点で意見の一致が見られた。投資、競争との関連で、複数国間の協定を許容するとのECの新しい考えについても議論された。また、環境については、予防原則の取り扱いに関し一部の参加者から新たな貿易障壁として利用されるのではないかとして警戒感が示された。
- 今後の進め方に関しては、途上国からの参加者より、「実施」の問題についての成果が必要である旨強調され、そのためにも、より大きな文脈での議論が必要であることには大方の意見の一致があった。また、今回のような非公式会合の重要性が広く指摘され、我が国のイニシアティブが評価された。また、個別問題を議論する非公式会合の重要性も指摘され、本年前半までに何を交渉議題とするかにつき幅広いコンセンサスを得るべく努力することが必要であるとの点で意見の一致をみた。
(とりあえずの評価)
- インドの出席が得られなかった点は残念であったが、様々な立場の国から次官級の出席者を得て率直かつ真剣な意見交換が行われた。
- 新ラウンドの議題については、各国に引き続き意見の隔たりはあるが、アンチ・ダンピングの規律強化の重要性や労働を交渉議題とはしないことが確認され、論点はある程度しぼり込むことができたと考える。
- 11月のWTO第4回閣僚会議で新ラウンドを成功裡に立ち上げるためには、まだまだ残された課題は多いが、今回日本がかかる会合開催のイニシアティブをとったことは、日本の積極的取り組みとして高い評価を得た。
出席者リスト
オーストラリア スペンサー外務貿易省副次官 ブラジル レオン外務省経済局長 エジプト シャヒーン外務次官 香港、中国 ロー工業貿易署署長 韓国 チェ外務省通商交渉調整官 南アフリカ イスマイル通産省副次官 スイス ヴァセシャ経済省通商代表大使 タイ クリックライ商務次官 WTO事務局 ロドリゲスWTO事務局次長 日本 野上外務審議官
目次
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