国連貿易開発会議第10回総会(UNCTAD X)
(概要)
- 第10回UNCTAD総会は、2000年2月12日~19日、タイのバンコクにて開催された。
同総会には、元首、首脳クラスが13名(タイ、インドネシア、マレイシア、シンガポール、フィリピン、カンボジア、ラオス、ヴェトナム、アルジェリア、モザンビーク、ドミニカ共和国、モロッコ、日本)、閣僚クラス100名以上の政府要人が参加したほか、アナン国連事務総長をはじめとし、貿易、開発、金融に関連する多くの国際機関の長が参加した。全体会合で政府代表の一般演説が行われたほか、同時並行的に著名経済学者、国際機関の長によるラウンド・テーブル、IMF、IDB、ILO、WTO、世銀の長等のインターアクティブ・ディベート、NGOとの対話等が開催された。
- 日本からは、小渕総理(当時)が首席代表として出席し、第5回マニラ総会以後21年ぶりの首脳レベルの参加となった。同総理は、全体会合で基調演説を行ったほか、本総会の機会を利用してASEAN首脳と会談した。同会合で、総理はグローバル化が世界にもらたす大きな恩恵を途上国も享受できるよう途上国の高度情報通信社会発達への支援や二国間投資協定締結促進支援等、日本の支援姿勢について表明し、また途上国との信頼醸成を進めWTO新ラウンドの早期立ち上げの重要性を訴えた。
- 総会は、2月19日、先進国と途上国とのグローバルな対話と国際社会、特にUNCTADが今後果たすべき役割をまとめ上げた「バンコク宣言」及び「行動計画」の2つの文書を採択して閉会した。
|