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軍縮教育セミナーの概要と評価
平成15年9月
8月21日(木)、大阪国際交流センターにおいて、軍縮教育セミナーが開催された。国内外の専門家の発表の後、大阪市内の小学校、中学校、高等学校の教諭50名が発表者と意見交換を行った。 1.専門家の発表 ウィリアム・ポッター モントレー国際大学不拡散研究センター長 国連に軍縮不拡散教育に関する研究についての考え方が生まれてから、今日まで非常に長い道のりだった。財政的制約、行政の無関心、他の重要な案件の存在等困難は色々あるが、このような困難は何をする場合にもあり、乗り越えることができると考える。 ケイト・デュース 国際平和ビューロー副会長 軍縮・不拡散教育は、生涯をかけて、家族、学校、大学、メディア、地域社会、政府、議会及び国際機関を通じて多面的に行うものである。 天野之弥 外務省軍備管理・科学審議官 軍縮・不拡散教育に関する国連報告では、「何を考えるかではなく、どう考えるかを学習すること」を軍縮・不拡散教育の目的として掲げている。 朝長万左男 長崎大学医学部原研内科教授 長崎大学では全初年次生に「平和講座」、さらに医学部初年次生には「原爆医学概論」を実施、「若者の平和に対する責任」と「科学と人類」をテーマに討論・レポート作成を行っている。 2.意見交換 参加した教師からは、当初「軍縮・不拡散という言葉には余り馴染みがない。」、「ポッター教授が言う批判的に物事を見る手法を日本人にそのまま取り入れることは難しいのではないか。」といったとまどいの声も聞かれた。その他には、「修学旅行で広島へ行ったが、児童達は被爆者の話に非常に感動していた。戦争体験を語り継いでいくことが大切ではないか。」等、戦争体験を受け継いでいくことの大切さについての意見が聞かれた。 それに対し、専門家からは「軍縮教育は、浸透させるのには非常に時間がかかるが、ねばり強くやっていくことが大切。」、「国際社会の事実を伝えていくことが非常に重要である。」等の回答がなされた。 3.軍縮教育セミナーに対する評価 昨年8月の国連総会において採択された「軍縮・不拡散教育に関する報告」を受けて、我が国で軍縮教育セミナーが開催された意義は大きい。他方、軍縮・不拡散教育については余り普及しているとは言えず、今後、どのような取組を通じて軍縮・不拡散教育についての意識を高めていくのか検討する必要がある。 |
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