日本国とフランス共和国との間の貿易に関する交換公文1
日本国とフランス共和国との間の貿易に関する交換公文1
 書簡をもつて啓上いたします。本使は、千九百六十三年五月十四日に署名されたフランス共和国と日本国との間の通商に関する協定第六条及び同日に署名された両国間の貿易関係に関する議定書6(C)に基づき、千九百六十四年二月二十六日から三月七日まで東京において行なわれた日仏協議の結果、両政府が次のことを合意したことをフランス共和国に代わつて貴下に確認する光栄を有します。
1 フランス共和国政府は、次の品目についてすべての輸入数量制限を撤廃することを受諾する。
 ex二九〇四 自由化されていない多価アルコール
 四〇一二 衛生用又は医療用のゴム製品
 四六〇三 組細工物及びかご細工物
 五八〇一 じゆうたんその他織物類の敷物
 五九一三 ゴム糸を用いた織物類及びトリミング
(メリヤス編み又はクロセ編みのものを除く。)
 六〇〇一 メリヤス編物及びクロセ編物
(ゴム糸を用いたものを除く。)
 六〇〇六 ゴム糸を用い又はゴム加工をしたメリヤス織物、クロセ編物及びこれらの製品
 ex六二〇一B 毛布及びひざ掛け
 ex七三〇二AI 炭素の含有量が重量比で二パーセント以上のフェロマンガン
 七三三三 鉄鋼製の手縫針、ししゆう用針その他これに類する物品
 ex八一〇四 卑金属の魂、粉、フレーク及びくず
(マンガン、ニオブ、チタン、ジルコニウム)
 八二一二 はさみ及びその刃
 ex八五一九AIa1exm・y
電気回路の開閉用機器で自動的でないもの(継電器を除く。)、安全器
 ex八七〇九 二輪自動車及び原動機付きの自転車並びにサイドカー
 八七一二 二輪自動車及び原動機付きの自転車並びにサイドカーの部分品及び付属品
 ex九二一一A 音声録音機
 九六〇二 ブラシ製品
 九六〇三 獣毛その他の繊維を結束し、又はふさ状に取りそろえたもの
 ex九七〇六 戸外遊戯用具
 ex九七〇七A 魚釣用具、釣針
2日本国及びフランス共和国の権限ある当局は、千九百六十四年四月一日から千九百六十五年三月三十一日までの期間に、附表A、BI及びBIIに掲げる品目の輸入を同表に掲げる割当ての額まで許可する。
3この交換公文に附属する議定書に定める規定は、前記の期間中適用される。
 本使は、貴下が前記のことに関する貴国政府の同意を確認されれば幸いであります。
 本使は、以上を申し進めるに際し、ここに貴下に向かつて敬意を表します。
 千九百六十四年三月三十一日
 日本国駐在フランス共和国
特命全権大使 エチエンヌ・デヌリー
 日本国外務省経済局長 中山賀博殿
A表
 千九百六十四年四月一日より千九百六十五年三月三十一日までの間に日本においてフランス産品の輸入のために開設される二国間割当て
 単位 ドル
1 ニニ〇五 ぶどう酒、シャンパン及び
 二二〇六 アペリティフ       六〇〇、〇〇〇
2 三三〇六 香水その他の調製香料及び化粧品 五〇〇、〇〇〇
 うち 香水及びオーデコロン 三五〇、〇〇〇
 化粧品 一五〇、〇〇〇
3 四二〇三 革製衣類 一〇、〇〇〇
4 四八〇九 繊維製の建築用ボード 一〇〇、〇〇〇
5 五三一一-一 毛織物 一、一〇〇、〇〇〇
6 五八〇九 チュール及びレース 三〇〇、〇〇〇
7 五八一〇 ししゆう布及びししゆう品 二五〇、〇〇〇
8 七〇〇六 みがき板ガラス 二二五、〇〇〇
9 八七〇二 自動車 五〇〇、〇〇〇
BI表
 千九百六十四年四月一日から千九百六十五年三月三十一日までの間にフランス関税地域において日本国の産品の輸入のために開設される二国間割当て
 単位 ドル
1 〇七〇四BexIII 干ししいたけ 一一〇、〇〇〇
2 二〇〇六BexII パイナップルを除き、蜜柑(さつま)を含む外国産果実のかん詰 二二○、〇〇〇
 IIIa2
 aex5
 exb
3ex二九四四BII 自由化されていない抗生物質 五五、〇〇〇
 C (うち クロランフェニコールについてはニニ、〇〇〇ドルを限度とする。)
 DexII
4 三二〇五 有機の合成染料 二七、五〇〇
5 三九〇ニexA 自由化されていない重合物及び共重合物 七七、〇〇〇
 exBIexa
 exb
 III
 IV
 X
 XIa
 exb
 XIVaex1
 a2
 bex1
 b2
6 ex三九〇七 合成樹脂製品 六六、〇〇〇
7 ex四四一五 合板 一三二、〇〇〇
8 五〇〇九B 絹織物 二、五〇〇、〇〇〇
 CI
 IIb1
9 五〇〇九A クレープ、染色又は捺染された絹織物、毛混紡の絹織物 一〇〇、〇〇〇
 exC
10 五一〇一A 合成繊維の長繊維の糸 六六トン(うち三三トンは四百回以上の撚糸用とする。)
 (一九八、〇〇〇)
11 五一〇一B 人造繊維の長繊維の糸 一六五トン
 (一八一、五〇〇)
12 五一〇四A 合成繊維の長繊維の織物 六六トン
 (三三〇、〇〇〇)
13 五一〇四B 人造繊維の長繊維の織物捺染物 二二トン
 (五五、〇〇〇)
 捺染物以外のもの 三三トン
 (一一〇、〇〇〇)
14 五三〇七B 梳毛糸(小売用の糸を除く。)
 二二〇、〇〇〇
15 五三一一 毛織物 六一トン
 (二二〇、〇〇〇)
16 五六〇七A 合成繊維の短繊維の織物 四四トン
 (二六四、〇〇〇)
17 五六〇七B 人造繊維の短繊維の織物
 捺染物以外のもの 一二一トン
 (二二〇、〇〇〇)
 捺染物 五五トン
 (二二〇、〇〇〇)
18 五九〇五 自由化されていない網及び網地 五、五〇〇
19 ex第六〇類 綿以外の繊維二次製品 四四〇、〇〇〇
 ex第六一類
 ex第六二類
 うち
 衣類 三〇八、〇〇〇
 メリヤス製品 八八、〇〇〇
 その他の製品 四四、〇〇〇
20 ex六四〇一 ゴム製の長靴及びはき物並びに布製はき物 (一三二、〇〇〇)
 ex六四〇二
 テニス靴及びバスケット靴 一八一、五〇〇足
 ゴム製の長靴及びはき物 五五、〇〇〇足
21 六九〇七exB タイル及び道路舗装用品 八二、五〇〇
 六九〇八B
22 六九一一 磁製の皿及び家庭用品又は化粧用品並びにその他の陶磁器 二四〇、〇〇〇
 六九一二C
 D
23 六九一三 陶磁製の小像、手芸品、装飾品又は装身具 二二五、〇〇〇
24 七一一六B 身辺用模造細貨類 一一、〇〇〇
25 七三〇一 銑鉄 P・M
26 ex七三一五 加工合金鋼板
 ステンレス鋼 三三〇トン 
 (三九六、〇〇〇)
 工具鋼 一一〇トン
 (六六、〇〇〇)
27 八ニ〇九AII 刃物類 五五、〇〇〇
 BI-b
 II
28 八二一四AI ステンレス製食器 五五、〇〇〇
29 八ニ〇九AI ぞうげ製の柄のナイフ等
 BIa
 八二一四AexII ステンレス以外の金属食器
 BIIa2  五五、〇〇〇
30 八四四一AIb1x 自由化されていないミシン 一五、〇〇〇台
 exy (三〇〇、〇〇〇)
 bex2
31 八五〇三 乾電池 一九二、五〇〇
32 八五一四BI 拡声器 一一、〇〇〇
33 八五一四BIIb ラジオ及びテレヴィジョンの部品 二二〇、〇〇〇
 八五一五CIa
 CIIexb
 八五一九BIb
 BexII
 八五二一A
 B
 C
 D
 EII
34 八五一五AIIIa ラジオ受信機 四〇、〇〇〇台 
 b (六二七、〇〇〇)
35 八五一五AIIIc テレヴィジョン受像機 九、九〇〇台 (六二一、五〇〇)
36 八五一五B 航行用無線機器、レーダー及び無線遠隔制御機器 三五二、〇〇〇
37 八五一八 exA コンデンサー 五五、〇〇〇
 B
38 八五一九 継電器 三〇、〇〇〇
 AIb
39 八五二四exA 黒鉛電極 二〇〇、〇〇〇
 CexII
40 八五二五B  自由化されていないがい子 五五、〇〇〇
41 八九〇一BexII スポーツ用ボート等 五五、〇〇〇
42 ex九〇〇五 双眼鏡 三三、〇〇〇
43 ex九〇〇五 プリズム付望遠鏡 一一、〇〇〇
 (増額が可能)
44 九〇〇七AII 写真機及び写真用せん光器具 二二〇、〇〇〇
 B (単価が九十ドルをこえる写真機については増額が可能)
45 九〇〇七AIIIexb 写真機部分品(レンズ、シャッター及び電気露出計を除く。) 一一〇、〇〇〇
 exc
 (必要に応じ増額)
46 九〇〇八AI 映画用撮影機器(映写機を含む。) 一一〇、〇〇〇
 II
 IIIb
 BI
 II
 IIIb
47 九〇〇九 投影機、写真引伸機及び写真縮小機 五五、〇〇〇
48 九〇一二 光学顕微鏡 二二、〇〇〇
49 ex九〇二八 電気又は電子計量器及び同測定器等 二七、五〇〇
50 ex九〇二九 ゲージの一部 三三、〇〇〇
51 九二一一BI レコード・プレーヤー 二、七五〇台
 (二七、五〇〇)
52 九二一一 音声再生機及び録音再生機 五、五〇〇台
 BIIIb (二二〇、〇〇〇)
 C
53 九七〇三 自由化されていないがん具 四〇〇、〇〇〇
54 ex五一〇一 釣具 五五、〇〇〇
 ex九七〇七 うちリール 二七、五〇〇
 その他 二七、五〇〇
55 九八〇一 ボタン 三八、五〇〇
56 九八一〇A ライター及び電気式以外の点火器並びにこれらの部分品 一二〇、〇〇〇
 BII
 C
57 雑品目(前記以外の工業産品にあてられる項目) 二四二、〇〇〇
58 雑品目 ギアナの輸入のための割当て 二二、〇〇〇
59 雑品目 マルティニックの輸入のための割当て 四四、〇〇〇
 綿製品
 単位 ドル
1 ex五五〇九 未晒綿織物 八八五トン
 (一、二八〇、〇〇〇)
2 五五〇八 未晒以外の綿織物 五〇五トン
 (一、二七〇、〇〇〇)
 ex五五〇九
 五八〇四exB
3 六〇〇二exB 木綿の編物製品 六〇トン
 (二五〇、〇〇〇)
 六〇〇三BexIII
 六〇〇四BexIII
 ex六〇〇五
4 六一〇一exA 木綿製衣類 一六五トン
 (八四〇、〇〇〇)
 六一〇一exB
 六一〇二exB
 ex六一〇三
 ex六一〇四
 ex六一〇六
5 ex五八〇五 家庭用綿布及び綿製雑品目 八五トン
 (二五〇、〇〇〇)
 ex五八〇九
 ex六一〇五
 六二〇二AexI
 IIb
 六二〇二exB
BII表
 千九百六十四年四月一日から千九百六十五年三月三十一日までの間に海外領域において日本産品の輸入のために開設される二国間割当て
 単位 ドル
1 食糧品 一一六、〇〇〇
2 セメント 二〇〇、〇〇〇
3 石炭 三〇、〇〇〇
4 繊維製品 一五五、〇〇〇
5 繊維製又はゴム製のはき物、サンダル及び小型サンダル 八五、〇〇〇
6 雑品目(金属雑貨、精米用機具、ミシン、写真機、ラジオ受信機、光学機器、映画用機器、トランジスター、鉄鋼製品等を含む。) 四〇〇、〇〇〇
 書簡をもつて啓上いたします。本官は、日本語訳文が次のとおりである本日付けの貴使の次の書簡を受領したことを確認する光栄を有します。
(フランス側書簡)
 本官は、前記のことに対する日本国政府の同意を貴使に確認する光栄を有します。
 本官は、以上を申し進めるに際し、ここに貴使に向かつて敬意を表します。
 千九百六十四年三月三十一日
 外務省経済局長 中山賀博
 日本国駐在フランス共和国
 特命全権大使 エチエンヌ・デヌリー殿
 特定産品に関する各種規定を列記する議定書
1 工業用ミシン(関税番号八四四一AII、b1exyの工業用ミシンすなわち、モーターを除き頭部の重さが十六キログラムをこえ五十キログラム以下のもの(抵抗器及び附属品を除く。)及び関税番号八四四一AIIbex2の工業用ミシンで二重縫い専用のミシン以外のもの)
 工業用ミシンの輸入に対しては輸入許可自動発給制度の利益が与えられる。
2 ラジオ受信機並びにラジオ受信機及びテレヴィジョンの部分品(品目番号33及び34)
 両国政府は、これら品目の割当額を増加する可能性を随時検討するものとする。
3 単価が九〇ドルをこえる写真機(関税番号九〇〇七AII)及びプリズム付望遠鏡(関税番号九〇〇五のうち)
 本項目について掲げられている「単価が九〇ドルをこえる写真機については増額が可能」との表示は、この写真機は、単価が九〇ドル以下の写真機にあてられる二二〇、〇〇〇ドルの割当額に追加されるものとして制限なしに輸入され得ることを意味する。ただし、関係当局は、調査の上、現実の価格が九〇ドル以下であることが立証さたれ写真機については、輸入申請の審査に当たり好意的に取り扱わなない権利を留保する。
 通常のレンズを有し単価が九〇ドルをこえる写真機で、本体の価格に見合う価格の補充用の一連のレンズを備えたものに対する輸入申請は、同様の条件で許可される。
 フランス当局は、品目番号43に該当するものとして提出されるすべての輸入申請に対して、これらの申請が現実に単眼望遠鏡としてのみ使用されるように考案され、製造されているものを対象とする場合は、掲げられた割当額を超過する場合であつても、同じく好意的に許可を与える。
4 実際の需要の裏付けのある取替用部品の輸入
A 品目番号32、36、48、51及び52については、取替用部品の輸入は、当該割当てのわく内で行なわれる。ただし、本項による輸入の価額は、それぞれの当該割当てに定める金額の十パーセントをこえることができない。
B 品目番号30及び46に掲げる産品の取替用部品の輸入に対しては、輸入許可自動発給制度の利益が与えられる。
5 国際見本市及び展示会用割当て
 日本国及びフランスにおける国際見本市及び展示会に展示される産品の輸入は、双方において二〇万ドルの限度まで許可される。
6 百貨店による商品交換
 両国の関係当局は、日仏両国の百貨店による消費財の展示販売会の相互の開催を容易にし、そのための相手国産品の等額の輸入を許可する。
 千九百六十四年三月三十一日に東京で、ひとしく正文である日本語及びフランス語により本書二通を作成した。
 日本国政府のために 中山賀博
 フランス共和国政府のために E・デヌリー