G8開発大臣会合が、2008年4月5日(土曜日)、6日(日曜日)の2日間東京で開催されました。
G8開発大臣会合は、主要国首脳会議に参加する8か国から開発問題を担当する大臣が集まり、その時々の開発分野の重要な諸課題を話し合う会合です。アフリカ開発や保健・教育など途上国の開発に関連する課題がG8サミットにおいて頻繁に取り上げられるようになったことを背景に、カナダがG8の議長国を務めた2002年から独立した大臣会合として開催されるようになりました。最近の会合は2007年3月で、ドイツ(ベルリン)において開催され、首脳会議に向け、開発問題の議論が深められるとともに、新興経済諸国やアフリカの地域機関との対話が行われました。日本からは岩屋外務副大臣(当時)が出席し、議論に積極的に参加しました。
日本は、2008年7月の北海道洞爺湖サミットに向けて、2008年4月5~6日に東京で開発大臣会合を開催しました。日本でG8開発大臣会合が開催されるのは初めてで、高村外務大臣が議長を務めました。その成果を、第4回アフリカ開発会議(TICADIV)とともに、北海道洞爺湖サミットへ繋げていく考えです。
1998年10月、世界銀行(世銀)・国際通貨基金(IMF)総会の機会に、クレア・ショート英国国際開発大臣の提唱により、バーミンガムサミットの開発分野のフォローアップ及び開発に関する諸問題についての意見交換を目的として、G8開発大臣会合が開催されました。それ以降、主に春の世銀・IMF合同開発委員会及び秋の世銀・IMF総会の機会に会合が開催されてきました。
一連の会合では、開発分野に関する過去のサミットのフォローアップ、将来のサミットに向けた諸課題、開発に関する諸問題等について意見交換が行われてきました。
2002年、カナダがカナナスキス・サミットのフォローアップとして開催した開発大臣会合以降、世銀等の会合と独立して開催されることが通例となりました。
9月26、27日にオンタリオ州ウィンザーで開催。
アフリカ、感染症、教育等のテーマが扱われ、モンテレー開発資金国際会議(3月)、カナナスキス・サミット(6月)、持続可能な開発に関する世界首脳会議(8月)のフォローアップが行われた。
4月23、24日にパリで開催。
水、保健、アフリカなど、エビアン・サミット(6月)に先立ち主要な開発関連のテーマが議論された。
環境・開発大臣会合として、3月17、18日にダービーで開催。
アフリカと気候変動というグレンイーグルス・サミットの主要テーマについて議論を行った。
3月26、27日にベルリンで開催。
気候変動、アフリカにおける投資、保健等のテーマが議論されるともに、初めて新興経済国(中国、インド、南アフリカ、ブラジル、メキシコ)やアフリカの地域機関との対話の場が設けられた。
2008年4月5日(土曜日)、6日(日曜日)の2日間
三田共用会議所
G8(日、米、英、仏、独、加、伊、露)及び欧州委員会(EC)
アウトリーチ国(ブラジル、中国、インド、インドネシア、マレーシア、メキシコ、韓国、南アフリカ)、国際機関(AU委員会、ASEAN事務局、OECD、UNDP、UNESCO、UNICEF、WHO、世界銀行)