北海道洞爺湖サミット
■文書・資料
テロ対策に関するG8首脳声明
(骨子)
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すべてのテロ行為に対する強い非難及びテロの脅威に対抗するためのコミットメントの表明。特に2001年以降、G8が協力して取り組んできたテロに対する活動の紹介。
- テロに対する共有された原則の例示:
- すべてのテロ行為、特に市民を無差別に対象とする行為は明確に非難されなければならない。
- 自爆テロ及びそれを実行するために若者や弱者を要員とすることは、一様に非難されなければならない。
- 拉致及び人質行為は、強く非難されるべき許し難い行為である。
- 紛争、抑圧及び貧困は、テロリズムを正当化しない。
- テロリストが民主的な社会に固有の自由を濫用することは容認されない。
- 出来る限りのすべての手段をもってテロリズムに対抗するとのコミットメントの確認及び以下を含む協力のさらなる強化を誓約。
- 国連の中心的役割:国連グローバル・テロ対策戦略を含む国連の対テロ措置の実施促進。テロ防止関連諸条約の締結及び実施促進。
- キャパシティ・ビルディング支援:G8と国連の連携強化。特に、テロ対策行動グループを通じた国連テロ対策委員会との協力強化。
- 多様化するテロの脅威・手段への対処:CBRN(化学・生物・放射性物質・核)テロ、重要エネルギー・インフラ及び交通システムへの攻撃、情報通信技術の濫用への対処の強化。
- テロ資金対策の強化:現金密輸及び慈善寄付金のテロ資金への濫用への対策の強化。関連する金融活動作業部会(FATF)特別勧告の完全実施。
- 過激化対策の推進:暴力につながる過激化への対処及び防止のための措置の発展。
- アフガニスタン・パキスタン国境地域支援:G8外相会合で採択された声明の歓迎。この地域におけるG8の取組の調整の更なる強化。
- テロ対策における人権の擁護、共通の民主的価値の尊重。