1962年 愛知県生まれ(34才)
82年 「第1回OMNIアートコンテスト」佳作賞受賞
85年 「ハイテクノロジーアート展'85」金賞受賞
「第17回現代日本美術展」大賞受賞
87年 筑波大学修士課程卒業
1985年以降、我が国はもとより、米、独、ベルギー、フィンランド、蘭等で個展や各種展覧会に参加。本年、リヨン現代美術ビエンナーレにも参加。
*岩井氏は、筑波大学芸術専門学群総合造形コース在学中から実験アニメーション制作で注目を浴び、85年、第17回現代日本美術展で大賞を受賞する等、コンピュータに代表されるハイテクを駆使した作品は、国内外で絶賛されている。我が国ビデオアート作家の若手第一人者の1人。
*今回の作品は、画面の前に立つ人々等をカメラが撮り、その映像をコンピュータで瞬時に処理してモニターに映し出すという映像インスタレーション作品。
同作品は、93年にアントワープ中央駅コンコースに展示されており、その際の新聞評は、参考まで以下のとおり。
「このハイテク機器の前に立つ人々は、自分が鏡の宮殿にいるような錯覚を起こす。アーティスト岩井氏のこの作品には、時間と空間に対する新しい視点と自分自身の摩擦が投影されている。時間を超えて異空間にいる自分の姿を鏡の中に追い求め、鏡の中の自分と対話する。これほど見る人に明確なテーマを投げかける方法が他にあるだろうか。」(DEMORGEN紙)