第6回造船業における正常な競争条件確立のための特別交渉グループ(SNG)会合の概要
日時・場所: |
平成16年5月27~28日・パリ、OECD本部 |
参加国等: |
イタリア、ウクライナ、オーストラリア、オランダ、カナダ、韓国、ギリシャ、クロアチア、スウェーデン、スペイン、スロバキア、台湾、中国、デンマーク、ドイツ、トルコ、日本、ノルウェー、フィンランド、フランス、ポーランド、メキシコ、ルーマニア、EC(計24)
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第6回会合のポイント
1. 助成措置規律
今次会合までの成果を踏まえ、新協定中の助成措置規律の考え方について協議されました。大多数の参加国が一般的禁止アプローチ(WTOプラスアプローチ)を支持しましたが、一般的禁止アプローチは過剰規制となるので、WTO補助金協定(ASCM)で禁止される助成措置をベースに市場歪曲性のある助成だけを禁止するリストアプローチにより規律すべきと主張する国があり、合意には至りませんでした。
議長より、次回SNGまでに、今回の議論を踏まえた妥協案を事務局が作成して提示するとの意向が示され、各国が支持しました。
2. 優遇措置
新協定中に、途上国若しくは新興経済国に対する優遇措置の規定を導入することは、各国より支持されました。しかしながら、「助成措置規律の基本的アプローチが合意されていない状況で、優遇措置の具体的内容について議論することは時期尚早」との意見が一部の国より表明されました。
3. SNGの交渉期間の延長
SNGの交渉期間を18ヶ月間延長して2005年末までとする提案がOECD理事会に諮られることとなりました。
(6月下旬に開催されたOECD理事会において、本提案が承認されました。)
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