第4回造船業における正常な競争条件確立のための特別交渉グループ(SNG)会合の概要
日時・場所: |
平成15年12月2~3日・パリ、OECD本部 |
参加国等: |
ドイツ、オーストラリア、ベルギー、カナダ、中国、EC、韓国、クロアチア、デンマーク、スペイン、フィンランド、フランス、ギリシャ、イタリア、日本、メキシコ、ノルウェー、オランダ、フィリピン、ポーランド、スロバキア、ルーマニア、スウェーデン、台湾、トルコ (計25)
|
第4回会合のポイント
1. 加害的廉売
今次会合においては、既存の94年造船協定(未発効)の「加害的廉売コード」やWTO協定の「ADコード」とも異なる新たな加害的廉売に係る規律の素案が事務局より提出され、これに基づき議論され加害的廉売規律が必要であるとする意見が多数国を占めましたが、助成規律を厳格に適用すれば加害的廉売の規律は不要であるとする国があり、最後まで合意に至りませんでした。
当該事務局案につき、平成16年3月上旬に専門家会合を開催し、再度その実現可能性等につき検討を行うこととなりました。
2. 助成措置
造船業の特殊性を踏まえ、「補助金」に加えて「その他の助成措置」についても規律範囲とする「WTOプラスアプローチ」とすることを多数国が支持しました。助成措置に係るインベントリー調査に基づき、規律されるべき「その他の助成措置」について、その範囲や定義を今後検討することとなりました。
3. 協定の一般的条項
協定案のドラフト・テキストが提示され、これに基づき「定義」「適用範囲」「禁止補助金」「その他禁止される助成措置」などにつき各国からイニシャルコメントが述べられ、今後、引き続き検討することになりました。(一般条項は、協定の適用範囲として、総トン数による制限や、特定用途の船舶を除外することや、協定発効見直しが含まれます。)
|