| (1) | チャールズ・ピゴット OECD経済局 エコノミスト 
 中国経済は構造改革とマクロ経済パフォーマンスの好循環によって支えられてきたが、国営企業の改革による失業率の悪化による都市部での消費の落ち込み、農村部門の改革の遅れ、各部門間での資源の移動がうまくいかないといったリスク大。
 
 
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	| (2) | 岡村正 株式会社東芝 取締役社長 
 中国市場は、単なる販売拠点ではなく、事業拠点としてビジネスを展開している。中国でビジネスを成功させるには、中国マーケットに適合する製品と、流通チャネルの確保が重要である。また、マーケット確保以外の問題としては、知的財産権や債権回収の問題がある。前者は改善の動きが見られるが、後者は困難な問題。
 
 
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	| (3) | 丸川知雄 東京大学 社会科学研究所助教授 
 中国企業の多くは組み立て加工型であり、コアとなる技術については日本に及ばないため、日中経済関係の実像は補完関係にある。日本が中国の真似のできない製品を供給するか、重要な部品を供給していくかのどちらかの選択となる。また、中国製品の関税は高く、日中がFTAを推進するメリットはある。知的財産権を中国が守っていけるかについては悲観的。
 
 
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	| (4) | 馬 成三  静岡文化芸術大学教授 
 中国脅威論は、中国の実力の過大評価による誤解だと考えている。今後は、中国市場の確保を目指した対中投資が確実に重要。
 
 
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