[29]中央アフリカ

1.中央アフリカの概要と開発課題

(1) 概要
 2003年3月15日に軍事クーデターによってボジゼ将軍が大統領職に就任。2005年1月30日に予定されている大統領選挙に向けて法改正等の準備が行われている。我が国は、非合法な手段による政府変更の結果成立した現「暫定政権」を政府承認していない。
(2) 「ポスト・コンフリクト・プログラム」
 2004年7月23日より国際通貨基金(IMF:International Monetary Fund)は中央アフリカに対してポスト・コンフリクト・プログラムを実施。

表-1 主要経済指標等

表-2 我が国との関係

表-3 主要開発指数

2.中央アフリカに対するODAの考え方

(1) 中央アフリカに対するODAの意義
 我が国は、人口の大半が貧困ライン以下で生活する中央アフリカの国民の生活環境改善を通じた貧困削減に寄与しつつ、自助努力精神の浸透を図るため、同国に対する援助を行ってきたが、軍事クーデターにより成立した現ボジゼ政権に対しては、ODAによる援助を行っていない。
(2) 中央アフリカに対するODAの基本方針
 2003年の政変後、政府に対する新規の援助は行っていない。
(3) 重点分野(クーデター以前)
 2003年の政変以前は、水供給、道路分野等を中心に無償資金協力、社会基盤分野、職業訓練分野等での研修員受入等の技術協力を行ってきた。

3.中央アフリカに対する2003年度ODA実績

(1) 総論
 2003年度の中央アフリカに対する無償資金協力は0.15億円(交換公文ベース)、技術協力は0.01億円(JICA経費実績ベース)であった。2003年度までの援助実績は、円借款6.00億円、無償資金協力339.99億円(交換公文ベース)、技術協力26.92億円(JICA経費実績ベース)である。
(2) 無償資金協力
 草の根・人間の安全保障無償資金協力で2件供与している。(只し、本件は暫定政権成立前に承認したものとして実施したものであり、それ以降の実績はない。)
(3) 技術協力
 道路、職業訓練分野で3名の研修員を受け入れている。

表-4 我が国の年度別・援助形態別実績

表-5 我が国の対中央アフリカ経済協力実績

表-6 諸外国の対中央アフリカ経済協力実績

表-7 国際機関の対中央アフリカ経済協力実績

表-8 我が国の年度別・形態別実績詳細

表-9 2003年度までに実施済及び実施中の技術協力プロジェクト案件


プロジェクト所在図



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