ニウエはニュージーランドの属領を経て74年に内政自治権を獲得し、外交及び国防を同国に委ねる自由連合関係を成立させた。2002年4月の総選挙では、ニウエ人民党が勝利し、ヤング・ビビアン首相が選出された。
対外関係では、74年の自治権獲得以来、ニウエは、国際社会における立場を発展させてきた。ニウエは、ニュージーランドの支持を受け域内及び国際機関に加盟し、太平洋諸島フォーラム(PIF)、太平洋共同体(PC)、国連教育・科学・文化機関(UNESCO)、世界保健機関(WHO)、国連食糧農業機関(FAO)等に加盟している。
ニウエは太平洋地域の島嶼国と同様に、地理的孤立、脆弱な経済基盤のため、仕事を求めるニュージーランドへの移住者が多く、深刻な人口減少の問題により経済発展を阻害されてきた。ニウエは、自立的な経済発展が困難な状況にあり、ニュージーランド及び国際機関の援助や海外居住者による送金に頼るしかない状況にある。近年、ニウエ政府は観光業をニウエの経済発展のための最も重要な分野として位置づけており、ニュージーランド政府はニウエ観光開発のための補助金、援助を供与している。
我が国はニウエとは外交関係を有していないものの、2000年4月に開催された第2回「太平洋・島サミット」に、ラカタニ首相(当時)が訪日した。2003年5月の第3回「太平洋・島サミット」にはビビアン首相が出席した。