66年に英国から独立した。94年の総選挙の結果、バルバドス労働党BLPが過半数の議席を獲得し、アーサー政権が発足した。99年1月の総選挙でも与党BLPが勝利し、再び政権を担当、更に2003年5月の総選挙においても与党BLPが圧勝し、第三次アーサー政権が発足した。
外交面では、米国、カナダとの関係を最優先に、欧州諸国との友好関係の維持を図る一方、キューバ、中国、韓国、北朝鮮とも外交関係を有している。また、比較的恵まれた経済力を背景に、東カリブ海諸国のスポークスマンを自認しており、国連等国際場裡において積極的な外交を展開している。
経済は農業(砂糖)と観光業に大きく依存している。93年~2000年まで、観光業、製造業、建設業の伸びを主因としてプラス成長を維持していた。しかし、米国の景気後退に加えて、2001年9月の米国における同時多発テロ事件が、欧米からの観光客に大きく依存している観光業に打撃を与えたこともあり、2002年の実質GDP成長率は-0.4%に落ち込んだ。
我が国との貿易は、日本側の大幅輸出超過が続いている、我が国からの主な輸出品は自動車、一般機械で、バルバドスからは海島綿等を輸入している。両国関係は93年より開始された日・カリブ協議等を通じ強化されつつある。2000年11月に東京にて開催された第1回日・カリブ閣僚レベル会合の際には、ミラー副首相兼外相が訪日した。