[27]バルバドス

1.概  説

(1) 1966年に英国から独立した。94年の総選挙の結果、労働党が過半数の議席を獲得し、アーサー政権が発足した。99年1月の総選挙でも与党が圧勝し、第二次アーサー政権が成立した。
(2) 外交面では、米国、カナダとの関係を最優先に、欧州諸国との友好関係の維持を図る一方、キューバ、中国、韓国、北朝鮮とも外交関係を有している。また、恵まれた経済力を背景に、東カリブ海諸国のスポークスマンを自認しており、国連等国際場裡において積極的な外交を展開している。
(3) 経済は農業(砂糖)と観光業に大きく依存している。93年以降、観光業、製造業、建設業の伸びを主因としてプラス成長を維持している。99年は、実質GDP成長率3.2%を記録し、8年連続の経済成長を達成した。また、失業率は、引き続き低下し、99年末には9.8%と70年代中頃以降の最も低い水準を記録した。
(4) 我が国との貿易は、日本側の大幅輸出超過が続いており、我が国からの主な輸出品は自動車、一般機械で、バルバドスからは綿等を輸入している。両国関係は93年より開始された日・カリブ協議等を通じ強化されつつある。

(参考1)主要経済指標等
(参考2)主要社会開発指標

2.我が国の政府開発援助の実績とあり方

(1) バルバドスは、人口が約27万人と少なく所得水準が高いため(6,000ドル超)、小規模の技術協力のみを実施している。
(2) 技術協力では、行政、通信、環境等の分野における研修員受入れ、自動車工学等に関する専門家の派遣の協力実績がある。また、1999年3月より防災分野の専門家をカリブ災害緊急支援機関(CDERA)に対し派遣している。

3.政府開発援助実績

(1) 我が国のODA実績
(2) DAC諸国・国際機関のODA実績

DAC諸国、ODA NET
国際機関、ODA NET
(3) 年度別・形態別実績
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