(1) 1978年に英国から独立した。95年6月の総選挙では、ジェームス首相率いる統一労働党政権が発足したが、2000年1月の総選挙では、経済政策等の失策により、野党に僅差で敗れ、ダグラス・ドミニカ労働党党首が首相に就任した(ダグラス首相は2000年10月逝去。その後、後任として同党よりチャールズ首相が就任。)。
(2) 外交面では、米国、カリブ共同体諸国との協調を基本方針としている。また、フランス等西欧諸国との関係も重視している。
(3) 経済面では、バナナ生産を中心とする農業や石鹸生産等小規模な製造業が主要産業である。90年代に入り、観光業が高い伸びを示しているが、空港やホテルの未整備により、国内産業との繋がりは未発達である。99年は、観光業、建設業及び農業のプラス成長が、製造業のマイナス成長に相殺され、実質GDP成長率は1%程度に抑えられる見通しである。
(4) 我が国との関係は、93年より開始された日・カリブ協議等を通じ強化されつつある。97年8月には、ジェームス首相が訪日し橋本総理(当時)と、また2000年9月にはダグラス首相が訪日し森総理をはじめ我が国関係者と両国協力関係の一層の増進について話し合った。