
(2) 外交面では、非同盟・平和主義を基軸とし、先進諸国寄りの現実的かつ穏健路線を取っている。また、国土の三方を接する南アフリカに経済的に大きく依存しているため、同国との関係に細心の注意を払っている。
(3) 経済面では、輸出用農産物及び鉱産物を中心とする貨幣経済と小農の自給自足経済の二重構造となっている。製造業がGDPの約40%を占め、農林業がGDPの約10%を占めている。砂糖精製やウッドパルプのような国内で産出される一次産品の加工が製造業の中核をなし、農林業分野では、輸出用換金作物として砂糖、木材、柑橘類等を生産しており、特に砂糖は全輸出の約24%を占める代表的輸出品である。また、南アフリカ、ボツワナ、レソト及びナミビアと南部アフリカ関税同盟(SACU)を結成し、この配分税収が歳入の約50%を占めている。レソト、ナミビアとともに南アフリカのランド通貨圏に属している。
(4) 我が国は、スワジランドから柑橘類、木材等を輸入し(99年輸入額1,143万ドル)、同国にスライドファスナー部品、自動車等を輸出している(同輸出額374万ドル)。98年10月のTICAD

