第2章 最近の我が国ODA評価に関する改善の動き
2.事前・中間・事後の一貫した評価プロセスの確立最終提言では、事前から中間、事後に至る一貫した評価プロセスの確立と、目標達成度を示す「評価指標」の設定の検討があげられています。
従来は終了時評価や事後評価が中心でしたが、実施機関であるJICA・JBICでは、各援助形態ごと及び分野ごとの評価指標の検討を始めており、2000年中に事前評価を行ういくつかのプロジェクトで試行的に評価指標の設定を実施することにしています。
そして、その試行的実施により得られたノウハウを活用して、なるべく多くのプロジェクトで事前・中間・事後の一貫した評価プロセスの確立を目指す予定です。
また、従来、有償資金協力を中心に利用されてきた費用・効果分析の拡充やガイドラインの整備については、事前段階での調査団の派遣に際して、費用・効果分析を担当するエコノミストなどの専門家の同行の推進・拡充を今後検討することにしています。また、従来適用が難しいと考えられていた社会開発分野、技術協力分野への適用も拡充していく方針です。
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