食糧増産援助(2KR)の概要と実績


  1. 設立経緯及び根拠・目的

    我が国は、開発途上国の食糧問題は基本的には開発途上国自らの食糧自給達成努力により解決されることが重要との観点から、途上国の増産努力を支援するための食糧増産援助として、昭和52年度以来、肥料、農薬、農業機械等農業資機材を途上国が購入するための資金を供与してきている。

  2. 最近の活動内容

    (1)アフリカが大きな比重を占める地域別配分

    食糧増産援助についてもアフリカは最大の援助対象地域。平成8年度はアフリカに対しては121.5億円供与し、食糧増産援助実績総計302億円の40.2%を占める(E/Nベース)。また、平成9年度はアフリカに対しては105.7億円、実績総計275億円の38%を占める。過去5年間においても、アフリカ向け食糧増産援助は我が国食糧増産援助の42%~47%で推移。その他の地域については、平成8年度実績でアジアは83億円(27.5%)、中南米45億円(14.9%)、中近東25億円(8.3%)、その他27.5億円(9.1%)、平成9年度はアジア80億円(29.6%)、中南米37.5億円(13.4%)、中近東22.5億円(8.0%)、その他29.3億円(10.5%)となっている。

    (2)コーカサス3国への初めての供与

    コーカサス3国へのODA実施に伴い、平成8年度は3ヶ国に対し計12.5億円、平成9年度は計11.8億円を供与した。

食糧増産援助地域別配分

(単位:億円)

地域 平成6年度 平成7年度 平成8年度 平成9年度
アジア 109.5 83.25 83 80
アフリカ 122.5 124.5 121.5 105.7
大洋州 2 0 0 2.5
中近東 17.5 22 25 22.5
中南米 40 41.5 45 37.5
東欧・中央アジア 0 4 27.5 26.8
総計 291.5 275.25 302 275

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