食糧援助(KR)の概要と実績


  1. 設立経緯及び根拠・目的

    「1995年の食糧援助規約」に則り食糧援助を実施。具体的には、食糧不足に直面している開発途上国からの援助要請を受け、当該国の食糧不足状況、経済情勢、外貨事情、我が国との関係等を勘案しつつ、被援助国が小麦、コメ、メイズ等の穀物を購入するための資金を供与する方式により食糧援助を実施している。

  2. 最近の活動内容

    (1)政府米の援助利用

    平成8年度及び9年度については、コメの需給状況を踏まえ、財政負担、被援助国の援助需要及びWTO協定その他の国際ルールに慎重な考慮を払いつつ検討した結果、平成8年度は約10万トン、9年度は約15万トンの政府米をアフリカを中心とする被援助国に対する援助に利用することとした。

    (2)アフリカ重視の地域別配分

    深刻な食糧不足国を抱えるアフリカが食糧援助の最大の対象地域。対象地域別実績で見ると、平成8年度はアフリカ73億円(E/Nベース、総額133.49億円の54.7%)、アジア34.99億(26.2%)、その他25.5億円(19.1%)。平成9年度はアフリカ84億円(予算ベース、総額152.87億円の55%)、アジア37.87億円(25%)、その他31億円(20%)となっている。

    (3)コーカサス3国への初めての供与

    コーカサス3国へのODA実施に伴い、平成8年度はWFP経由で計4.5億円、平成9年度は計6億円を小麦粉調達のためにコーカサス3国に対し供与した。

食料援助地域別配分

(1)全体

(単位:億円)

地域 平成6年度 平成7年度 平成8年度 平成9年度
アジア 43 32 34.99 37.87
アフリカ 71.58 94.1 73 84
大洋州 0 0 0 3
中近東 10 8 8 8
中南米 0 3 3 4
東欧・中央アジア 15 19.75 14.5 16
139.58 156.85 133.49 152.87

(除く国際機関経由)

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(2)二国間

(単位:億円)

地域 平成6年度 平成7年度 平成8年度 平成9年度
アジア 25 12.5 15 24.87
アフリカ 35 46.1 43 53.5
大洋州 0 0 0 3
中近東 0 0 0 0
中南米 0 3 3 4
東欧・中央アジア 0 0 0 0
60 61.6 61 85.37

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(3)国際機関経由難民等支援

(単位:億円)

地域 平成6年度 平成7年度 平成8年度 平成9年度
アジア 18 19.5 19.99 13
アフリカ 36.58 48 30 30.5
大洋州 0 0 0 0
中近東 10 8 8 8
中南米 0 0 0 0
東欧・中央アジア 15 19.75 14.5 16
79.58 95.25 72.49 67.5

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