緊急無償の概要と実績


  1. 設立経緯及び根拠・目的

    (災害緊急援助)
    諸外国における自然災害及び内戦等の人為的災害の被災者を救済する目的で昭和48年度より開始。

    (民主化支援)
    世界各地で非民主的体制が崩壊し、或いは長期に渡る内戦等が終息して新たな選挙により真に民意を代表する政府を構成しようとする動きが近年益々強まっていることを背景として、平成7年度より開始。

    (復興開発支援)
    和平成立前の難民及び被災民救済等の緊急・人道的支援と和平成立後一定期間を経てから行われる開発援助との間をつなぐ期間において行われ、かつて紛争当事者であった国或いは地域での復興・再建プロセスをスムーズに移行させるための支援として、平成8年度より開始。

  2. 最近の活動内容

    平成8年度は36件(災害緊急援助24件、民主化支援5件、復興開発支援7件)、援助額約102億円を実施し、件数については、新スキーム開始に伴い過去最高であった。特に新規スキームの復興開発支援はボスニア、パレスチナ、ルワンダ、グァテマラ等の和平プロセス前進により、約38億円の実績を記録した。
    平成9年度は33件(災害緊急援助25件、民主化支援5件、復興開発支援3件)、援助額約127億円を実施している。特徴としては、アジア通貨危機に対する災害緊急援助(対インドネシア医薬品、粉ミルク等支援約40億円並びにタイ及びマレイシア留学生支援約5.5億円)があり、また、リベリア、ボスニア、カンボディア等国際社会の注目する選挙が多く、民主化支援実施額は過去最高を既に記録した。

緊急援助分野

(単位:億円)

  平成6年度 平成7年度 平成8年度 平成9年度
災害・人道援助 65.87 102.06 61.17 102.71
民主化支援 0.00 2.59 3.01 5.60
復興開発支援 0.00 0.00 37.98 18.73
合計 65.87 104.65 102.15 127.04

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