第4節 開発資金の確保

より戦略的・効果的な援助を行うために、開発協力の資金を確保するとともに、膨大かつ多様な開発ニーズに対応するため、ODAに加え、そのほかの資金を動員・確保するための取組を強化します。

1. ODAの拡充に向けた努力

日本は、グローバル化した今日の世界にあって、主要国と足並みを揃えて国際社会の共同利益の追求に取り組み、開発協力の中核を成すODAを十分に実施する必要があります。

経済や財政の状況が厳しい中にあっても、日本はアフガニスタン支援やアフリカ支援をはじめとする公約を果たすとともに、将来を見据え、未来への投資としてODAの減少傾向に歯止めをかけ、ODAの拡充に努めます。その前提として、引き続き無駄を省き、コストを削減する努力をしていきます。

また、近年、ODAが減少傾向にある中、日本は本予算(当初予算)のみならず補正予算によるODAも併せて事業の量を確保してきました。補正予算はその時々の不測の事態に対応するためのものであるので、当初から必要性やその水準が合理的・確実に見込めるODAについては、できる限り本予算に計上できるよう努力します。


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