第3節 その他の協力

1. 第5回太平洋・島サミット

2009年5月、日本は太平洋諸島フォーラム(PIF)の16か国・地域の首脳ほかを招き、北海道トマムにおいて、第5回太平洋・島サミット(PALM5)(注13)を開催しました。同サミットでは「We are islanders―エコで豊かな太平洋」をキャッチフレーズとして、環境・気候変動問題をはじめとする様々な議題について活発な議論が行われ、「北海道アイランダーズ宣言」が採択されました。

日本は、今後3年間で500億円規模の支援を行うことを発表するとともに、特に環境・気候変動問題については、COP15に向けた国際交渉も含め、環境・気候変動問題に協力して取り組む「太平洋環境共同体」構想を提唱しました。また、この構想の下での支援の一環として、日本は、68億円規模のPIFへの拠出を通じた太陽光パネルや海水淡水化装置の供与、並びに環境・気候変動分野での1,500人規模の人材育成を表明しました。これに対し、参加国・地域は、同構想への支持を表明するとともに、気候変動は国の存立にかかわる問題であるとして、日本のリーダーシップと支援への期待を表明しました。


注13 : PALM5:The Fifth Pacific Islands Leaders Meeting

第5回太平洋・島サミット

第5回太平洋・島サミット


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