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●成果
これまでの沿岸国の自助努力と日本のODAを通じた一連の取組はまだ始まったばかりです。マラッカ海峡を含む東南アジア海域では、航路標識や正確な海図の整備、海上保安機関を担う人材の育成を支援している段階です。
今後、凶悪化する海賊事件を未然に防止するためには、インドネシアやマレーシアなどの海上保安機関の能力をさらに向上させるとともに、各国や関係機関との連携を強固なものにする必要があります。このことは、海賊の発生の予防のみならず、島から島、国から国への銃器・薬物、テロリストなどの移動を取締り、海上犯罪対策の強化につながります。また、迅速な海難救助や海上災害対応につながることも期待されます。