囲み II-2 防災協力イニシアティブ(概要)
1. 位置付け
●津波をはじめとする様々な自然災害に的確に対処
●ODA大綱、ODA中期政策を踏まえた「分野別援助政策」
●援助政策の縦糸としての国別援助計画、横糸としての分野別援助政策
●ODA関係省庁を含め日本政府として国連防災世界会議の機会に発表
2. 基本的考え方
●防災は、貧困削減、持続可能な開発を実現する上で重要な前提の一つ
●自然災害による死亡者数の9割が開発途上国に集中
●開発途上国の自助努力を支援するパートナーシップを重視
3. 基本方針
(1)防災への優先度の向上
(2)人間の安全保障の視点
(3)ジェンダーの視点
(4)ソフト面での支援の重要性
(5)わが国の経験、知識及び技術の活用
(6)現地適合技術の活用・普及
(7)様々な関係者との連携促進
4. 災害の各段階に応じた協力
(1)災害予防の開発政策への統合
[1]災害予防の視点を取り入れた制度構築
[2]災害予防のための専門家人材、能力の育成
[3]地域社会の防災意識の向上と能力強化
(2)災害直後の迅速で的確な支援
[1]迅速で的確な緊急支援
[2]緊急時の対応のための専門家の育成、専門技術の移転
[3]災害による食糧不足に対応した食糧援助
[4]災害の各段階に応じた一貫性のある協力
(3)復興から持続可能な開発に向けた協力
[1]災害に強い経済社会基盤・建築物整備に向けた支援
[2]災害に強いシステムと技術の普及
[3]復興開発に必要な資金の供与
5. 具体的取組
(1)制度構築
(2)人づくり
(3)経済社会基盤整備
(4)被災者の生活再建支援
注)防災協力イニシアティブの全文は第II部第3章「ODAに関する主な資料」を参照。