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(3)開発教育

 開発教育は、開発問題に対する子どもたちの関心を高め、ODAを含む国際協力に対する理解を促し、ひいては国際協力への志をはぐくむことにもつながります。

2004年度開発教育/国際理解教育コンクール入選作。ペルーの日本人学校にて、総合的な学習の時間の中でアドベ(日干しレンガ)を使ったペルーの昔の家づくりを体験。
2004年度開発教育/国際理解教育コンクール入選作。ペルーの日本人学校にて、総合的な学習の時間の中でアドベ(日干しレンガ)を使ったペルーの昔の家づくりを体験。

 全国の小中高等学校で実施されている「総合的な学習の時間」の学習活動の一つとして、開発教育と密接に関連する国際理解教育が例示されており、小中高等学校の授業において開発途上国の抱える問題について取りあげる機会も増えつつあります。こうした開発教育を推進するために、外務省のODA関連ホームページ内に「義務教育向け開発教育推進ホームページ(「探検しよう!みんなの地球」)」を立ち上げるなど、政府においても積極的な取組を行っています。以上のような取組に加え、開発教育地域セミナー、全国担い手会議、人材育成セミナー、開発教育総合セミナーを実施してきたほか、2004年度には、「開発教育/国際理解教育コンクール」の開催や開発教育ハンドブック「ミレニアム開発目標(MDGs)」の制作などを行いました。さらに、開発教育指導者セミナーや教師海外研修を実施し、教育従事者を支援しています。
 また、JICAは、青年海外協力隊員OB・OGなどを講師として学校などへ派遣する「国際協力出前講座」や全国の中学生・高校生を対象にしたエッセイコンテスト、修学旅行生の受入などを実施するなど、開発教育の普及に努めています。JBICでは、「国民参加型援助促進セミナー」や「大学院生論文コンテスト」などを実施し、市民レベルでの開発教育の普及に努めています。


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