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(3)開発教育
 開発教育は、開発問題に対する子供たちの関心を高め、ODAを含む国際協力に対する理解を促し、ひいては国際協力への志をはぐくむことにもつながります。
 2002年度より全国の小中学校で実施されている「総合的な学習の時間」の内容の1つとして、開発教育と密接に関連する国際理解教育が例示されており、小中学校の授業において途上国の抱える問題について取り上げる機会も増えつつあります。こうした開発教育を推進するために、外務省のODA関連ホームページ内に「義務教育向け開発教育推進ホームページ」を立ち上げるなど、政府においても積極的な取組を行っています。
 また、JICAJBICでも、2002年度以来、青年海外協力隊員OB・OGなどを講師として学校等へ派遣する「国際協力出前講座」や全国の中学生・高校生を対象にしたエッセイコンテスト、修学旅行生の受入等を実施するなど、開発教育の普及に努めています。
 以上のような取組に加え、政府は2003年度は、従来からの開発教育地域セミナー、全国担い手会議に加え、人材育成セミナー、開発教育地域セミナーを実施しました。JICAも、開発教育指導者セミナーや学生対象国内プログラムを実施し、各地の国際交流協会に青年海外協力隊員OB・OGを国際協力推進員として配属するなど、様々な観点から小中学校を中心とした開発教育の普及に努めています。

国際協力出前講座の様子 (写真提供:国際協力機構(JICA))
国際協力出前講座の様子 (写真提供:国際協力機構(JICA))


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