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(2)関係府省間の連携
 各府省が実施するODA事業が全体として整合性を保ち、効果的・効率的に実施されるためには、府省間での連携・調整を強化することが不可欠です。政府全体として一体性と一貫性のある政策を立案し、実施するために、対外経済協力関係閣僚会議等のもとで外務省を調整の中核として関係府省の知見を活用しつつ関係府省間の人事交流を含む幅広い連携の強化を進めています。
 具体的には、閣僚レベルの対外経済協力関係閣僚会議の下に、政府開発援助関係省庁連絡協議会、政府開発援助関係省庁連絡協議会幹事会、資金協力連絡会議、技術協力連絡会議、ODA評価連絡会議などの各種会議を開催し、様々なレベルで関係府省間の連携強化を図っています。また、例えば保健医療分野のODAについて、外務省、厚生労働省、文部科学省を含む関係者が定期的に集まって情報交換を行ったり、IT分野での協力に関連し、内閣官房IT室を中心に、関係省庁が集まってAITIの国別ワーキンググループを作ったりと、個別分野ごとの関係府省間の連携も活発になってきています。そのような中で、外務省は、1998年6月に制定された「中央省庁等改革基本法」に基づき、ODAに関する全体的な企画等について政府全体を通ずる調整の中核としての機能を担っています。


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