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(2)カンボジア

 カンボジアは、1991年の和平達成後、1993年、1998年の国会議員総選挙を経て安定した国家の再建に取り組んでいます。また、1998年に発足したフン・セン首相を首班とする新政府は、民主化及び和平達成後の復興に取り組むとともに、自らを「経済政権」として、行政及び司法分野も含めた抜本的改革を進めています。
 日本は、カンボジア自身が民主化及び和平達成後の復興を進めていくためには、安定した政権の維持が必要であるとの認識の下、同国政府の諸改革に対する真摯な取組を促すとともに、民主化及び復興への支援を積極的に行っています。
 カンボジアでは、2003年7月に国会議員総選挙が行われましたが、国連による関与がなくカンボジア自身が行う初の国会議員総選挙として重要な意義を有しているものでした。日本は、この総選挙へ向けて投票用具及び運搬のための約226万ドルの資金協力及びNGOの活動に対する約13.6万ドルの草の根・人間の安全保障無償を実施しました。また、実際の選挙では日本政府選挙監視団を派遣するなど同国の着実な選挙の実施に貢献しています。


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