I-25 第3回世界水フォーラム及び閣僚級国際会議
1.開催の経緯
ユネスコ、世界銀行等が中心となって、水分野での研究等を行うために設立された国際シンクタンク「世界水会議」の主催で、97年にモロッコにおいて、第1回世界水フォーラムが開催された。2000年のオランダにおける第2回会合に続いて、2003年3月に、第3回世界水フォーラムが京都、滋賀、大阪で、また、フォーラムとあわせて閣僚級国際会議が京都で、それぞれ開催される。
2.第3回世界水フォーラム
(1)参加予定者と概要
2003年3月16日から23日までの間、京都、滋賀、大阪において、一般市民やNGO、学識経験者、政府や国際機関など様々な関係者が参加し、水に関連したセミナー・展示・行事などが開催され、国内外から1万人を超える参加者が予定されている。
また、外国からは、第2回会合の主催国オランダの皇太子であるオレンジ公などが出席し、日本からは、第3回世界水フォーラムの名誉総裁である皇太子殿下が出席。
(2)成果物
第2回会合以後行われてきた様々な行動を取りまとめた「世界水行動報告書」が発表される予定で、これらのイベントを通じて、世界の水問題への関心が高まることが期待されている。
3.閣僚級国際会議
(1)参加予定者と概要
3月22日及び23日に、京都において、各国の水分野の担当閣僚及び国際機関の長が参加して行われる。2015年までに安全な飲料水及び衛生施設にアクセスできない人の割合を半減させることなど、ヨハネスブルグ・サミットで合意された「実施計画」の目標の実現に向け、重点課題と行動指針を示し、取組の強化を図る。
(2)成果物
(イ)各国、国際機関の自発的な取組をまとめた水行動集
(ロ)合意文書としての閣僚宣言
の2つ。
(3)分科会での討議
閣僚級国際会議では、分科会を設け、「水に関するガバナンスと自助努力の強化」及び「自助努力を支援する水パートナーシップの醸成」をテーマとして、5つの議題について分科会を設け、討議する。
議論のポイントとしては、
●取組を強化すべき対象分野及び地域
●開発途上国の支援のあり方
●自助努力の促進の方法
●必要資金の確保のあり方
など。