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(3)中央アジア・コーカサス地域
中央アジア・コーカサス地域の諸国に対し、研修員受け入れや専門家派遣等を通じて、民主化や市場経済化に不可欠な人づくり支援や、ノウハウの提供といったソフト型支援を実施しています。ウズベキスタンとカザフスタンには、人づくり支援の拠点として「日本・ウズベキスタン人材開発センター」及び「日本・カザフスタン人材開発センター」を開設し、両国の人材育成への協力を行っています。
上記に加えて、同地域に対しては次のような支援を行っています。
[1]主として有償資金協力により、空港・道路の改修や、通信網の整備といった、運輸・通信分野やエネルギー分野等の経済・社会開発の基盤となるインフラ整備。
[2]技術協力との連携に留意しつつ、無償資金協力により学校・病院を整備するなど、保健・医療を中心とした基礎生活分野への支援。
[3]専門家の派遣による環境分野への技術協力等。
また、これらの地域は、紛争やイスラム過激派の活動に悩まされてきたことから、また、地域の安定に資する支援として、タジキスタンの和平達成後の支援、アフガニスタン周辺国支援なども行っています。
2001年のわが国の中央アジア・コーカサス地域への二国間援助は約2億4,100万ドルで、二国間援助全体に占める割合は3.2%です。
図表II-13 中央アジア・コーカサス地域における援助実績
