前頁  次頁


I-7 川口外務大臣のアフリカ訪問


川口外務大臣は、南アフリカにおいて開催されたヨハネスブルグ・サミット出席に先立って、2002年8月26日から29日にかけてエチオピアとアンゴラを訪問し、両国要人と二国間関係や地域情勢について意見交換を行いました。
エチオピアでは、メレス首相を表敬、セイヨム外相と会談し、TICADとNEPADの連携につき意見交換を行いました。国連アフリカ経済委員会国際会議場で行われた政策スピーチでは、アフリカにおける紛争後の復興支援と平和定着への協力を表明し、アフリカと共に歩む日本の決意を示しました。さらに、ODAによるポリオ歩行訓練施設を視察し、海外青年協力隊・JICA専門家・本邦NGOなどの援助関係者との懇談を行いました。
アンゴラでは、ドス・サントス大統領を表敬、ミランダ外相と会談し、内戦終結後のアンゴラ情勢や平和の定着に関する貢献につき意見交換を行いました。また、内戦の激戦地であったウアンボの地雷除去サイトを視察し、地雷除去分野における貢献への意欲をアピールしました。さらに、アフリカ協力の柱である紛争分野での協力を今後進めるとのメッセージを明確に伝えました。
ヨハネスブルグ・サミット開催を前に行われた外務大臣のアフリカ公式訪問は、日本のアフリカ重視姿勢を印象づけるとともに、2003年9月のTICADIIIに向け弾みをつけるものとなりました。また、外務大臣が、アフリカ訪問を通じ、自らの目でアフリカが抱える問題を確認した上でヨハネスブルグ・サミットに出席したことは極めて有意義でした。

 
地雷除去サイトを視察する川口外務大臣(アンゴラ)


前頁  次頁