資料編 > 第3章 > 第1節 > 22 青年国際交流事業の概要と実績
(1) 国際青年育成交流事業は、現皇太子の御成婚を記念して94年度から実施。
(2) 日中青年親善交流事業は、日中平和友好条約締結を記念して79年度から実施。
(3) 世界青年の船事業は、明治百年記念事業の一つである「青年の船」を改組し、88年度から実施。
(4) 東南アジア青年の船事業は、日本及び東南アジア各国首脳との共同声明を契機として74年度から実施。
(5) 国際青年の村は、国際青年年記念事業として85年度から実施。
なお、以上の8項目については、いずれも日本と諸外国の青年の交流により、相互の友好と理解を促進し、併せて日本の青年の国際的視野を広げ、社会参加、国際協力の精神のかん養と国際協力における実践力の向上を図り、もって国際化の進展する社会の各分野で指導性を発揮できる青年を育成するとともに、青少年健全育成活動に寄与することを目的として実施。
(6) 21世紀ルネッサンス青年リーダー招へい事業は、21世紀のスタートにふさわしい新たな交流事業として2001年度から実施。
(ア) 国際青年育成交流事業は、日本青年(約70名)を世界各地に派遣するとともに、諸外国の青年(約100名)を我が国に招へいする内閣府の主催事業である。
(イ) 日本・中国青年親善交流事業は、日本青年(約30名)を中国へ派遣するとともに、中国青年(約30名)を我が国に招へいする両国政府の共同事業である。
(ウ) 世界青年の船事業は、日本青年(約120名)と外国青年(約150名)が一隻の船で共同生活を行うとともに、約4つの寄港地を訪問する内閣府の主催事業である。
(エ) 東南アジア青年の船事業は、日本青年(約40名)と外国青年(約300名)が一隻の船で共同生活を行うとともに、東南アジア諸国を訪問する日本と東南アジア諸国の共同事業である。
(オ) 国際青年の村は(ア)の国際青年育成交流事業で我が国に招へいした外国青年とその他の外国青年(計約120名)が日本青年(約100名)とともに約1週間の共同生活を行う内閣府、開催都道府県及び青少年団体の三者主催による事業である。
(カ) 21世紀ルネッサンス青年リーダー招へい事業は、世界各国の青年リーダー約170名を我が国に招へいする内閣府の主催事業である。
いずれの事業も過去の交流実績、治安、衛生環境等を考慮の上、外務省を通じて相手国に参加依頼を行い、在外公館等の協力の下に相手国の審査・決定を行う。
事業の実施に当たり、各事業実施要領を内閣府政策統括官(総合企画調整担当)が決定し、各事業の対象国へ外務省を通じて依頼する。
また、事業に参加する日本青年においては、広く全国から募集し、選考試験を経て決定する。
2000年度総務庁青年国際交流事業の交流実績は国数46か国・11地域であった。また、2001年度の場合は国数53か国・11地域であった。
2000年度では、北東アジア2か国、東南アジア10か国、オセアニア5か国、南西アジア4か国、中近東4か国、アフリカ3か国、欧州6か国、東欧・ロシア・NIS2か国、北米2か国、中米2か国、南米5か国の計46か国との交流を実施。
2001年度については、北東、東南アジアは前年同様であるが、オセアニア5か国、南西アジア4か国、中近東4か国、アフリカ7か国、欧州8か国、東欧・ロシア・NIS4か国、北米2か国、中米4か国、南米3か国の計53か国との交流を実施。
2001年度の具体的な活動内容は以下のとおり。
(ア) 国際青年育成交流事業
日本青年72名を6か国(2000年度は72名、7か国)へ派遣するとともに、外国青年119名を14か国(2000年度は118名、13か国)から招へいし、福祉ボランティア活動、伝統文化体験、ホームステイなど拠点滞在型の密度の濃い国際交流活動を実施した。
(イ) 日本・中国親善交流事業
日本青年30名と中国青年30名(2000年度は日本30名と中国29名)を相互に派遣・招へいし、互いに両国の各地域を訪問するとともに、各種施設の見学や地元青年との交流、ホームステイなどを実施した。
(ウ) 世界青年の船事業
日本青年119名と14か国から招へいした外国青年139名(2000年度は日本117名と15か国から135名)が乗船し、オセアニア、アジア方面(2000年度は、ロシア、米国、オセアニア)を訪問した。船内では共同生活をしながら、世界的視野にたって共通の課題の研究・討論、各種の講義、スポーツなどの交流を行うとともに、訪問国では現地青年との交流や各種施設の見学等を実施した。
(エ) 東南アジア青年の船事業
日本青年37名と東南アジア10か国から招へいした外国青年280名(2000年度は、日本青年40名と東南アジア9か国から招へいした外国青年286名)が乗船し、東南アジア諸国を訪問した。船内では共同生活をしながら、共通の課題の研究・討論、各国事情の紹介などを行うとともに、訪問国では地元青年との交流や課題別視察、ホームステイ等を実施した。
(オ) 国際青年の村
日本青年137名と16か国の外国青年133名(2000年度は日本138名、15か国の外国青年131名)が宮崎県において1週間の共同生活をする中で、意見交換、各国文化紹介などを行うとともに、開催地において参加者以外の地元住民との交流も行うなど、拠点滞在型の利点を生かした国際交流活動を実施した。
(カ) 21世紀ルネッサンス青年リーダー招へい事業
37か国の青年リーダー160名を招へいし、課題別視察やホームステイを行うとともに、日本の青年リーダーとの討論・交流等を実施した。
青年国際交流事業報告書2001(航空機編)、青年国際交流事業報告書2001(船編)、国際青年の村2001報告書
http://www8.cao.go.jp/youth/index.html