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軍縮・不拡散


MTCRソウル総会
(概要)


平成16年10月


 10月6日から8日、ソウルにて開催されたミサイル技術管理レジーム(MTCR)総会(注1)の概要以下のとおり。

1.ブルガリアの新規参加

 本年6月のブルガリアのMTCR新規参加について、MTCR参加国より歓迎の意が表明された。ブルガリアの参加により、現MTCR参加国は34カ国となった。

2.不拡散に関する国連安保理決議1540

 MTCR総会は、不拡散に関する国連安保理決議1540の採択を歓迎し、実効的な輸出管理の有用性を強調した。また、MTCR総会は、全ての非MTCR参加国に対して、MTCRガイドライン及び規制品目リストを適用するよう求め、このための支援を行うことを確認した。

3.ミサイル不拡散のための取り組み

 MTCR参加国は、大量破壊兵器及びその運搬手段の拡散の危険が、国際及び地域の安全への主要な脅威であることを認識すると共に、特に、北東アジア、中東、南アジアにおけるミサイル拡散について深刻な懸念を表明し、拡散が懸念されるミサイル計画やミサイル活動を行わないよう引き続き促すとの決意を再確認した。

4.調達活動の巧妙化への対応

 調達の一層の巧妙化に対応するために、総会は、無形技術移転、トランジット、積み替え(トランスシップメント)及びブローカリング管理の問題を考慮するとともに、仲介者やフロントカンパニーの活動を縮小させることが必要であることを認識した。

5.MTCR非参加国へのアプローチ

 MTCR議長(韓国)は、アウトリーチ活動の強化、及び、輸出管理、積み替え、MTCRの目的の実行に関する関係国との対話を追求していくことが奨励された。

6.次期総会

 総会は、2005年秋にスペインが次期総会を主催し、その後1年間MTCRの議長国を務めるとの申し出を歓迎した。


(注1) MTCRは、1987年、核兵器を運搬可能なミサイルの拡散を防止するため、ミサイル及び関連物資・技術の輸出管理を通じた国際協調を図るためにG7が設立した輸出管理レジーム。その後、規制対象を生物・化学兵器を含む大量破壊兵器を運搬可能なミサイルに拡大。2004年現在、我が国、米、露、豪、韓国、アルゼンチン、ブラジル、南ア等を含む34カ国が参加。
(注2) 不拡散に関する安保理決議1540は、大量破壊兵器及びその運搬手段の拡散を防止するために、厳格な輸出管理制度の制定を国連加盟国に要請すること等を内容とするもので、2004年4月に採択された。


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