「弾道ミサイルの拡散に立ち向かうための国際行動規範(ICOC)」
(普遍化のためのマドリッド会合)
(概要と結果)
平成14年6月
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概要
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6月17日~18日、マドリッドにおいて、スペイン(EU議長国)主催により「弾道ミサイルの拡散に立ち向かうための国際行動規範(ICOC)」に関する普遍化のためのマドリッド会合が開催された。去る2月にパリにおいて非MTCR参加国をまじえた多国間の枠組みにおいて、初めてICOCについて全ての国が平等な立場で議論に参加した。このたびの会合はこれに続く第2回目。
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(2) |
MTCR参加国以外に、弾道ミサイル活動を行っている中国、印、パキスタン、リビア、イスラエルを含む97ヶ国が参加。多くは在マドリッド大使館からの出席であり、本国から参加した国は限られる。仏(前回パリ会合議長国)が修正を加えた規範案をもとに意見の表明がなされた。
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2. |
結果
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各国からICOC改定案をベースに意見やコメントが活発に表明され、各国の立場の相違がより明確になった。
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(2) |
今後のプロセスについては、特段の合意はなされなかった。EUは本年末までのICOCの採択及び署名を念頭に置いたプロセスへの支持を改めて強調し、オランダが次回会合開催の用意を表明した。非同盟諸国の中で、ICOCを作ることに一定の意義を見出している国もあれば、今後プロセスから離脱していく可能性がある国も見受けられた。
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目次
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