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WSSD保健に関するタイプII準備会合
議長サマリー
(仮訳)

英語版はこちら

平成14年8月6日

 2002年8月6日、オーストラリア、ブラジル、カナダ、中国、デンマーク、フランス、ドイツ、インドネシア、イタリア、日本、オランダ、ナイジェリア、ノルウェー、南アフリカ、スウェーデン、タンザニア、タイ、英国、米国、ヴェネズエラ、ザンビア、欧州委員会、UNAIDS、UNFPA、UNICEF及びWHOの代表並びにNGOの代表が、JICA国際協力総合研修所(東京)に参集し、持続可能な開発に関する世界首脳会議(WSSD)の保健分野におけるタイプIIパートナーシップ/イニシアティブのための非公式準備会合に参加した。この非公式会合は、日本と南アフリカの共同議長の下で開催され、保健分野における国際協力についての考え方及び優先事項を共有することを目的とした。特に本会合は、8月26日から南アフリカのヨハネスブルクで開催されるWSSDに向けて、保健分野のパートナーシップに関し、より深い理解を促進させるユニークな機会を提供するものとなった。

 会合の冒頭、杉浦外務副大臣が歓迎の挨拶を行った。続いて尾身WHO西太平洋地域事務局長が保健と持続可能な開発との強い関連を強調しつつ、基調講演を行った。

 各国等の代表は、タイプIIパートナーシップ/イニシアティブのあり得べき基準につき発言し、議論を行い、統合された包括的な取り組みが必要である点を強調した。有効に機能するパートナーシップの特徴には、社会・保健分野の国家政策の統合、分散と重複の回避、持続可能性、統合された分野にまたがる取り組み、並びに南々、南北及び北々協力が含まれる

 本会合は、パートナーシップこそ良好な保健状況を達成するための核であり、既存のパートナーシップ/イニシアティブを他のものに置き換えるよりも、それらを強化すべきであると考える。タイプIIとタイプIの相違の明確化が議論され、双方間で補完性をもたせること及び、タイプIIパートナーシップへ適切な資金を提供することが必要であるとの点で一致した。この観点から、自助努力とパートナーシップの双方が重要である。その結果、多くの代表が、世界エイズ・結核・マラリア対策基金(GFATM)及びその他の既存のグローバルな保健イニシアティブをより効果的なものとするためには、更なる協力と調整、特にプロポーザルの作成といった実施能力の構築のための技術援助が非常に重要であるとの考え方を共有した。また、全てのレベルでのパートナーシップが、その他の重要な保健分野での問題に対応するために促進されるべきである。これらの問題の中には、伝染病、リプロダクティブ・ヘルス及び子供の健康、環境保健等世界エイズ・結核・マラリア対策基金(GFATM)やその他のグローバルなイニシアティブで担保されていないものを含め、より特化しかつ地域特有なものがある。パートナーシップは、政府及び非政府組織を含め、多くの異なる主体によって構成されるものである。保健分野のパートナーシップにおける民間セクターによる最適な関与の仕方についても議論が行われた。国レベルにおける実効的なパートナーシップの調整、特に、政府の役割と国連機関の役割の関係が、より多くの関心と支援が必要な分野として取り上げられた。

 WSSDの下で保健が大きな注目を集めている点を認識し、多くの出席者は、WSSD期間中に、HIV/AIDS、保健分野における投資による経済的効果、分野横断的な取り組みを統合する必要性等主要な保健問題に特に焦点をあてつつ、保健に関する明確なメッセージを体系的に取り上げて、主唱していく必要があると表明した。広範な人材育成プログラムの一部として生じている保健分野の専門家の国外流出をどのように管理するかが主要な懸案事項の一つとして指摘された。加えてNGOの能力強化の必要性及び現場レベルにおける政府とNGO間の調整についても焦点が当たった。本会合は、保健分野における課題が、問題が一旦発生した際の対応のための手段と、保健教育、保健知識の向上、安全な水の供給、衛生、予防接種等予防のための手段との間でバランスを図ることであるとの点に留意した。

 各国の代表は、本会合で行われた議論、特に更なる協力が必要な分野につきフォローアップの必要性を表明した。モニタリング及び評価から得られた教訓を含め、既存のパートナーシップから得られた経験を幅広く共有すべきである。パートーナーシップ間の調整は、重複と繰り返しを避けるのに資するような形で行われるべきである。そのため、本会合の主催国である日本が、8月26日に行われるWSSD保健セッションの前に、南アフリカの保健大臣と本会合のサマリーを共有することで合意した。

 本非公式会合参加者全員は、日本国外務省及びJICAが本会合を成功裡に運営したことに感謝の意を表明した。


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