(1) |
参加したドナー国から、以下のタイプIIプロジェクト乃至協力の可能性につき説明があった。
日本 |
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感染症対策人材育成、シャーガス病体策、結核対策、母子手帳
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米国 |
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世界エイズ・結核・マラリア対策基金(GFATM)へのプロポーザル作成のための技術支援、殺虫処理加工した蚊帳の普及、地域保健、幼児死亡率の削減及びエイズ教育の分野での情報・ベストプラクティスの共有
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豪州 |
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エイズ及び開発に関するアジア・大洋州リーダーシップ・フォーラム
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EU |
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(新規のプロジェクトを出すことは検討しておらず、既存の協力を強化)
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(2) |
途上国からは、三大感染症に加え、デング熱、黄熱病等の感染症、リプロダクティブ・ヘルス及び子供の健康、環境保健等への関心が示された。また、人材育成完了後の先進国への流失の問題が指摘された。
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(3) |
国際機関からは、保健の分野では多くのグローバル取り組み(GFATM、ロールバック・マラリア、ストップTB(結核)等)が存在することから、これらの既存の取り組みを強化すべきである、また、国際機関は形成されたプロジェクトにおいて、あくまで専門性の見地から補完的役割を果たすべきである等の発言があった。
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(4) |
EUは、タイプIIがタイプ・を代替するものではないことを強調しつつ、タイプIIを全面に押し出すことには慎重な姿勢が見られた。
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(5) |
営利目的の民間セクターの関与のあり方につき、積極的な姿勢を示す米側と、営利、非営利団体との間の関与には一線を画す必要があると主張する意見が出された。
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(6) |
パートナーシップのあり方については、以下の点が確認された。
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統合された包括的な取り組みが必要である。
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既存のパートナーシップを通じた経験やモニタリング及び評価から得られた教訓を幅広く共有する。
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パートナーシップ間の重複と繰り返しを避ける必要がある。
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持続可能性への配慮や南南協力を含め南北間の緊密な協力が肝要である
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