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第1回実施促進会合閉会挨拶(仮訳)
林野庁次長 松本有幸 議長、そしてご参会の皆様、 今回のアジア森林パートナーシップ第1回実施促進会合の閉会にあたり、一言ご挨拶申し上げます。 まず、本日の会合に世界各国から参加いただいた皆様に心から感謝を申し上げます。多くの国、国際機関、NGOや産業界を含む市民社会の皆様がこの取組みに貢献する意思を示していただいたことを心強く思います。 本年7月31日にこの会場で開催いたしましたアジア森林パートナーシップの準備会合を振り返りますと、ご参会いただいた皆様がアジア地域の持続可能な森林経営の促進という共通の目標に向け、非常に熱心な議論をしていただき、結果として、その翌月に開催された「持続可能な開発に関する世界首脳会議(WSSD)」に向けたタイプ2文書としてとりまとめることができました。 本日の会合は、アジア森林パートナーシップが発足して以来はじめての、具体的な取組みを促進するための会合であります。皆様からのプレゼンテーションとそれに引き続く議論を通じて、アジア地域における森林経営が直面する喫緊の課題、それに対する関係者が行っている努力、そして今後、アジア森林パートナーシップの下でパートナーが連携・協力してこれらの課題に対処していく強い意思を有していることが再確認されました。 議長、 本日の会合でも多くのパートナーから発表されましたように、アジア地域の各国においては、持続可能な森林経営に向けた様々な取組みが行われてきており、我が国を含む国際社会もこれを支援してきました。しかしながら、これらの努力にもかかわらず、森林の減少・劣化は依然続いています。 アジア地域には豊富な森林が残されており、水土の保全、自然災害の防止、生物多様性の維持、炭素の固定等、さまざまな機能を果たし、我々の生活をたいへん豊かにしてくれています。アジア地域の森林の持続可能な経営の達成は、国際的にも関心の高い課題であり、この新しいパートナーシップの下でパートナー同士が経験、情報、責任を共有しつつ、持続可能な森林経営の達成に向けた具体的な取組みを進めていく責務を有しております。 このような観点から、私は、本日皆様が示された強い意思を実地の取組みにつなげていくため、次の3点を強調したいと思います。 第一に、このパートナーシップの下で明らかとなった喫緊の課題に対処するため、全てのパートナーが、それぞれが行っている既存の取組みにアジア森林パートナーシップでの議論の結果を積極的に反映させるとともに、パートナー間で、そのような取組み相互の連携・協調を図るべきであるということです。我々が直面する課題の重要性・緊急性は言うまでもありませんが、それに対して活用可能な資源には限りがあるのが現実です。私たちは、既存の取組みの枠組を、最大限効率的・効果的に活用していく必要があります。 第二に、本日の議論を土台として具体的な取組みにつなげていくため、各パートナーやその他の関心を有する者の間のコミュニケーションを一層深め、それぞれが有する知見や知恵を結集していくべきであるということです。アジア森林パートナーシップには、さまざまな国や国際機関、市民社会からの参加をいただいており、それぞれが持続可能な森林経営の促進に関して独自の技術や知見を有しております。その意味では、このパートナーシップは一つの「シンクタンク」であると言えます。この観点から、私は、各パートナー、とりわけ、ITTO、FAO、CIFORなどの森林分野の専門国際機関やNGOに積極的な役割を期待したいと思います。 第三に、各パートナーが、関心を有するあらゆる層に対し、このパートナーシップへの参加を積極的に呼びかけるべきであるということであります。持続可能な森林経営の達成に向けた取組みを進めるに当たっては、幅広い関係者の参画が重要な鍵になります。特に、NGOや産業界などの市民社会の参画は欠かせません。この機会をお借りして、本日ご参会のオブザーバーの皆様にも、アジア森林パートナーシップへの参加をあらためてお願いしたいと思います。 議長、そしてご参会の皆様、 私は、アジア森林パートナーシップがWSSDにおける最もすばらしいタイプ2パートナーシップのひとつとなるためには、これらの3点が極めて重要であると信じます。これらの課題を遂行していく上で、さらに貢献できることがあるとすれば、私にとってこの上ない喜びであります。 最後に、本日の議論の成果を踏まえ、アジア森林パートナーシップが着実に成果を生むようパートナーの皆様の引き続いてのご支援をお願いし、ご挨拶の言葉といたします。 本日はありがとうございました。 |
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