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衡平性の確保は中核的な問題とされた。
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各グループ内及びさまざまなグループ間(たとえば南北間、附属書・・非附属書・、締約国・非締約国)の衡平性は様々な視点から把えられる。 |
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各国間、国内、世代間の衡平性は全て関連性がある。 |
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気候変動に関する更なる行動を検討するために様々な点が提起された。
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京都議定書の早期発効及び附属書・国による約束履行は、前進するための必須条件の中に含まれる。 |
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当該レジームへのグローバルな参加の重要性が強調された。 |
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開発途上国のために技術移転及び資金が必要であり、国際協力が重要。 |
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気候変動枠組条約とともに京都議定書が2012年後のレジームを設計する際の基礎となるべき。これと異なる意見にも留意した。 |
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早期の行動を評価し、また、締約国の努力を客観的に比較することは重要。 |
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非附属書・国の(排出削減)努力に関する透明性を高めることは附属書・国の行動強化のための国内的支持の動員に貢献する。 |
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共通だが差異のある責任の原則を含む条約の諸原則及び各国の個別事情の評価に基づき、「参加」及び「約束」をより明確に定義していくことが必要。 |
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セクター別アプローチ、政策・措置、排出枠、各国の過去の排出量が気温上昇に与える影響に関するブラジル提案等、様々なアプローチが検討され得る。開発途上国に排出枠を適用する考えには、強い反対があった。 |
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上記議論の関連で、気候変動を持続可能な開発に関連づける重要性が議論された。
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各省庁(エネルギーや運輸関連等)を超えた持続可能な開発戦略・政策の中で気候変動をより統合することは、肝要。 |
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温暖化対策においてエネルギー問題において取り組むことは重要な要因。 |
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CDM(低排出型の開発の制度)は重要な役割を担う。CDMについて実際的なかつ効果的な手続き及び運用を確保する必要がある。また、経験を通じて学ぶべき。 |
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持続的な開発に対する直接投資を含む財源は、気候変動対策に影響を与える。 |
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(温暖化対策の)時間的な枠組みに関し、様々な意見が表明された。例えば、
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気候変動枠組条約第2条の長期的な目標の文脈で短期的行動を位置づけることが必要。早期の行動は突然の技術的・社会的変化を回避するために必要。 |
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将来の法的枠組みに関する確実性は、民間による長期的な投資決定を助ける。 |
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技術研究開発のためは、長期的な時間的枠組みが重要。 |
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開発途上国の気候変動に対する脆弱性及び適応に関し、様々な意見が表明された。例えば、
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特に開発途上国の脆弱性に留意しつつ、附属書・国及び非附属書・国にとって適応に焦点を当てる重要性が増大している。 |
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各国、特に開発途上国において、脆弱性に関する研究が不足しているため、脆弱性の評価研究の必要性が強調された。 |
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開発途上国に対する能力向上及び財政的な面での支援が必要。 |
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気候変動枠組条約の究極目標を達成するための技術の根本的な役割が強調され、様々な意見が取り上げられた。例えば、
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技術革新を後押しするために(特に先進国による)明確な政策的枠組み、炭素に価値を付す等の推進策が必要。 |
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技術の進展は、温室効果ガス排出を抑えるための短期的措置を補完するものであって、代替するものではない。 |
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開発途上国への技術普及、移転に関する効果的ルールが重要。 |
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技術の飛躍的前進や技術の普及促進のために、これを支援するようなインフラを整備することが必要。 |
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当面の取り進め方について
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COP9においては、第2約束期間とそれ以降の将来とるべきステップに向けて、また、気候変動枠組条約の強化のために、何を議論することが有益かを考える必要がある。 |
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附属書・国と非附属書・国の間の更なる信頼醸成及び建設的な相互理解のためには、本会合のような非公式な対話が有益である。 |
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