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軍縮・不拡散

PSIクラコフ一周年記念総会議長声明(仮訳)


2004年5月31日~6月1日


 「拡散に対する安全保障構想(PSI)」一周年記念総会が、2004年5月31日及び6月1日に開催された。本会合は、2003年5月31日にジョージ・W・ブッシュ米大統領がヴァヴェル城における演説にて、この構想を発足させた一周年を記念するものである。従って、「拡散に対する安全保障構想」は、クラコフ構想としても知られることとなろう。

 本会合は、60カ国以上からのハイ・レベルの代表団を一堂に集めた。本記念会合への世界を跨る諸国からの幅広い代表団の参加は、大量破壊兵器及びその関連物資や運搬手段の拡散の危険に対する増大する認識を確認するものである。また、PSI及びその阻止原則宣言への世界的な支持を際だたせるものでもある。

 本会合は、アレクサンドル・クファシニエフスキ・ポーランド共和国大統領の後援の下に行われた。

 本会合においては、アレクサンドル・クファシニエフスキ・ポーランド共和国大統領及びジョージ・W・ブッシュ米大統領の演説が放映された。

 本会合の目的は、PSIを世界的構想として強調すること、PSIの目標と目的への国際的な支持を更に進展させること、及びPSIの活動への幅広い国際的な協力と参加を促進することを含んでいる。クラコフ構想は構成と組織についてではなく、活動と協力についてのものである。

 この1年間に、PSIは構想から、パートナーシップと実際的な協力の活発なネットワークへと変貌を遂げた。共通する原則が定義された。阻止能力は向上し、試された。地域的活動も実施された。

 本会合において、PSIの本質、その展望、性格、将来的進展及びアウトリーチの努力についての一連のプレゼンテーションが行われた。多くの諸国が活発に参加した広汎な訓練プログラムに特別な強調がなされた。

 PSIは、大量破壊兵器、その運搬手段及び関連物資の国家及び非国家主体からの、又は国家及び非国家主体への拡散による増大する課題に対し対応していく上での、重要な要素であることが強調された。更に、PSI活動は国内及び国際の法、及びその法的枠組と整合的なものでなければならない旨が強調された。

 PSIは、大量破壊兵器やその運搬手段及び関連物資の拡散を阻止するための国際社会の努力の上に成り立っており、また、既存の条約やレジームを補完するものである。2004年4月28日に新たに採択された国連安保理決議1540にも整合的なものである。本安保理決議は、安保理が、「核、化学及び生物兵器、その運搬手段及び関連物資の不法取引による脅威を深く懸念」している旨述べている。また、全ての国に対して、「核、化学及び生物兵器、その運搬手段及び関連物資の不法取引を防止するために協力的な行動を取る」旨求めている。

 PSI活動の透明的な性質が再確認され、PSIの懸念、原則及び目標を共有する諸国からの貢献が歓迎された。PSIが包括的な性質を持つ地球規模の努力であることが強調された。PSIは、世界中の国々の間での最大限可能な協力に依存するものである。本会合は、この協力を強化し拡大していく意志を明らかにした。

 本会合は、PSIを構築し、拡散者にとってこのような恐るべき取引に関わることをより困難にさせるためには、アウトリーチの努力を継続していくことが重要である旨確認した。参加各国は、拡散促進者を止めるための努力に対して活用できる、法執行当局やその他の手段及び持てる能力を特定する国家的行動を行うと共に、このような協力への関与していくことについて歓迎を受けた。


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