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アジアに対するアウトリーチへの貢献
これまでもアジアにおける不拡散体制の強化に向けて精力的な働きかけ(アウトリーチ活動)を行っている我が国として、不拡散に関する包括的なテーマにつき、局長級で自由な意見交換を行う協議を主催することにより、一層の貢献を行うことができ、アジア各国から高い評価が得られた。また、参加国から第3回ASTOPを開催してほしいとの要請があった。
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不拡散問題に対するアジア諸国による積極的な取り組み
第1回協議以降、首脳・閣僚レベルをはじめとするハイレベルで、累次にわたって不拡散体制の強化に向けたコミットメントが明確にされるとともに、各国レベルでの不拡散分野での取り組みが進展するなど、不拡散問題に対してアジア諸国が積極的に取り組んでいることが確認された。また、不拡散体制の強化は各国に大きな利益をもたらすものとして、すべての参加国から前向きな発言が行われ、例えば追加議定書の一層の普遍化の必要性、輸出管理体制の強化等、不拡散体制の更なる強化に向けた取り組みに対する参加14カ国の認識及び政策方向性が一致していることが確認された。
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アジア自らのイニシアティブによる不拡散体制の強化への評価
NSG(原子力供給国グループ)及びMTCR(ミサイル技術管理レジーム)において韓国が、HCOCにおいてフィリピンがそれぞれ議長国を務めるなど、国際的な不拡散の取り組みにおいて、アジア諸国が発揮しているリーダーシップ及び積極的なイニシアティブに対し、前向きな評価が行われた。
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今後協力が求められる分野の明確化
不拡散体制の強化のためにアジア各国が取り組んで行くにあたり、いかなる分野での協力が求められているかが明確にされ、今後の検討のための具体的な方向性を提供することができた。
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