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韓国
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日中韓3国のエネルギー消費量は全世界の約17%にもなり、3国間のエネルギー協力は重要であるにも拘わらず、これまでエネルギー分野での3国間対話は行われなかった。本朝食会は3国が中心となる初めてのエネルギー対話の場。 |
(ロ) |
IEAやECSとの協議も重要。国内手続きが終了していなかったIEAへの正式な加盟手続きについては、今月中にも修了する見込み。ECSは旧ソ連や欧州を中心に投資環境整備等で活動しており、興味を有している。 |
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(2) |
ECS
(イ) |
2001年12月に憲章条約10周年記念会合を行い、日本からも助力を頂いた。現在、日本は署名を了しているが、中国からオブザーバー参加を得ており歓迎したい。韓国の生産力を認識しており、関心を持って頂きたい。 |
(ロ) |
本条約では、エネルギー原料・産品の貿易及び通過の自由化、エネルギー分野における投資の自由化・保護を規定しており、旧ソ連及び中東欧諸国を中心に、市場原理に基づく法整備等を行い、エネルギー原料・産品の貿易の自由化及びエネルギー分野における投資の自由化・保護を図ることにより、当該諸国から先進諸国へのエネルギーの安定供給の確保並びに当該諸国のエネルギー分野の再建及び経済改革を促進する意義がある。 |
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IEA
(イ) |
日中韓及びECSとの意見交換を歓迎。 |
(ロ) |
IEAは27年の歴史を有する、OECD加盟国を主として構成される、石油を中心としたエネルギー安全保障を目的とする国際機関。日本は代表的な消費国として主要メンバーの一人であり、韓国も既に署名を了している。また、中国は3年毎に入れ替わる非加盟国間との対話のメンバー。 |
(ハ) |
2001年9月の米国テロ事件は、IEAにとっても、極めてショックな事件。エネルギー安全保障の意義を再確認する機会となった。 |
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中国
(イ) |
本朝食会における意見交換を歓迎。中国はASEAN+3における協力に関心があり、日中韓におけるエネルギー協力を進めていきたい。また、IEAやECSとの協力にも関心がある。 |
(ロ) |
現在、中国はエネルギー需要の急増により、既にエネルギーの純輸入国ではなく純輸入国。そのため、エネルギー安全保障に対する関心が高まっている。 |
(ハ) |
中国政府としては、環境保全とエネルギー安全保障の双方に関心があり、具体的には、クリーン・エネルギーの開発・技術導入に関心を有している。西気東輸プロジェクトは、原油からより環境に優しい天然ガスへのシフトとの意味からも重要視。 |
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