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文化外交(海外広報・文化交流)
国際シンポジウム
「21世紀の展望:文化とグローバリゼーション」

討議趣旨(宮崎県)

 グローバリゼーションは文化の相互交流を促進し、文化の多様化に貢献するとともに、新しい文化の創造につながる可能性をもっている、という見方がある。他方、グローバリゼーションは伝統文化や勢力の小さい文化を弱め、強い文化への均質化、同質化を促進する面を持ち合わせている、という見方もある。

 グローバリゼーションに対しては、このように二つの評価が存在しているが、その一因として、人間には、多様性や進歩、変化を求めると同時に、同質性や秩序、安定を求めるという二面性があるからだと考えられる。もともと人間にこうした両面がある以上、グローバリゼーションに対する二つの相反する考え方には、どこかに接点があり、必ず一致できる方向が見出せるのではないだろうか。

 本シンポジウムでは、21世紀に向けて大きな課題となる、グローバリゼーションと文化をめぐる問題について議論を行う。なお、討議全体を通じ、生活文化等の分野において意図せぬままに進展する、大衆レベルのグローバリゼーションと、知識層・政府レベルの意識的なグローバリゼーションとの違いを視野に入れて考えていく。

 第1セッションでは、グローバル化が文化に与える両義的な側面、すなわち普遍化と多様化の問題について、シンポジウム参加者の自国の状況を踏まえ、歴史的、地域的な検証を交えながら、できるだけ具体的に論考する。
 市場、商品、メディア、価値観、言語(英語)などがグローバル化するなかで、文化面のグローバル化も進んでいる。また、近年、人権、民主主義、環境保全等に対する価値観が普遍的なものとなりつつあるが、これらを国際社会における共通の規範とすることをめぐってはさまざまな軋轢が生じている。他方、グローバル化が進展するなかで、民族性や地域性など個別性が維持、強化されるものもある。
 個別化、普遍化がそれぞれ文化にもたらす影響や、多層化、複雑化する人々の文化的アイデンティティについて考える。

 第2セッションでは、文化の担い手であり、受容者でもある個人が、グローバル化が進展する21世紀の世界において、どのような姿勢をもつことが望ましいかを検討する。また、異なる文化がどのようにして社会のなかで共存できるか、法と制度、寛容の精神等、必要とされるさまざまな要因について考える。そして、国家、社会、集団、個人は、異文化共存の社会を実現するために、それぞれどのような役割を期待されるのかについて考察する。

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