7.内容: |
21世紀に向けて大きな課題となる、文化とグローバリゼーションをめぐる諸問題について、内外の有識者の間で議論を行う。
グローバリゼーションは、文化の相互交流を促進し、文化の多様性に貢献するとともに新しい文化の創造につながる、という見方がある。他方、伝統文化や地域の文化を弱め、影響力の強い文化への均質化、同質化を促進する面を持っている、という異なった見方がある。
本シンポジウムでは、グローバル化が文化に与える普遍化と多様化の両面についてその現状と背景、そして人々の文化的アイデンティティに与える影響について考える。
また、今後、多様性に富んだ文化をいかに維持し、異文化間の交流を創造的に進めていくのか。あるいは価値観や規範を共有することにより異なる文化が共存し得る、平和で豊かな世界をいかに築いていくのか。そのために国家、社会、集団、個人が果たすべき役割について、ますますグローバル化が進展する21世紀の世界を展望しつつ、議論を深める。 |