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シンポジウム(9月15日、於:シーモルグホテル)
(i) |
出席者及び講演テーマ
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山内教授:「日本の『文明化』と帝国憲法-政府指導者のヨーロッパ旅行を中心に」
(他のメンバーについては、ヨルダンでのシンポジウムに同じ)
(冒頭挨拶:堂道在イラン大使) |
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イラン側
モティーエ・イスラム自由大学社会学部教授
モウメニー・アッラーメ・タバタバイ大学経済学部教授
サーデギー・イスラム自由大学政治学部教授
ソルターニーファル・「イラン・ニューズ」発行責任者
アミールホセイニ体育庁長官顧問
(冒頭挨拶:ボルージェルディ文明間対話国際センター所長、司会進行:マヌーチェフリー同センター政治部長) |
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(ii) |
内容
シンポジウム当日は、種々の制約に加えて平日ということもあり、聴衆は約80名にとどまったものの、その半数以上が女性によって占められていたことは印象的であった。昨年の第1回シンポジウムでは、イラン側の発表が伝統や近代化の概念に関する抽象的な議論にとどまっていたのに対し、第2回となる本年は、両国の近代化において政治指導者が果たした役割の比較等、先方の問題意識がより具体的な形で明らかにされたほか、我が国が伝統的な価値を維持しながらも経済発展を成し遂げたことに対するイラン側の肯定的な評価も聞かれ、率直な、かなり踏み込んだ意見交換を行うことができた。今後も両国間の対話を継続し、幅広い層における両国民の相互理解を深めていくことの重要性が指摘された。
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(ロ) |
山下教授による柔道指導(9月16日)
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場 所:イラン柔道連盟付属道場
主 催:イラン柔道連盟 |
(ii) |
内容
小学生からコーチまでを含むイラン人柔道家約100名を対象として、山下教授により講演や実技指導が行われた。会場には300人近い観客が詰めかけ、現地の柔道への関心の高さが伺えたとともに、スポーツ交流を通じた有意義な相互理解の機会となった。 |
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(ハ) |
主な要人表敬
(i) |
アブタヒ副大統領(9月14日)
伝統と近代化、イラン国内の政治改革、テロの問題等につき意見交換が行われた。現代の世界に適応する上で近代化が重要である、改革は国民に支持を受けておりその流れは変わらない、イスラムは平和を求めテロを否定している等の率直な発言が印象的であった。 |
(ii) |
メフルアリーザーデ副大統領兼体育庁長官(9月14日)
主にスポーツを通じた交流や平和の実現について意見交換を行った。 |
(iii) |
ショアイー文化・イスラム指導省次官(9月14日)
先方より、芸術、出版、映像といった分野でのさらなる協力の希望が表明された。 |
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