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軍縮・不拡散


フィルテル化学兵器禁止機関技術事務局長の訪日
(概要と成果)


平成15年10月7日


1.概要

 フィルテル化学兵器禁止機関(OPCW)技術事務局長は、外務省賓客として、夫人と共に9月30日(火)~10月5日(日)の日程で訪日したところ、主要行事の概要以下の通り。

(1) 川口大臣との会談(9月30日夜)

(イ) 川口大臣から、「フィルテル事務局長就任後、OPCWの活動が強化されていることを評価する」、「2007年という化学兵器禁止条約(CWC)上の廃棄期限を念頭に置きつつ、中国遺棄化学兵器(ACW)の処理を確実に進めていく」、「邦人職員数の増加に配慮を求めたい」旨を発言。これに対し「フィ」事務局長は、「化学兵器廃絶に向けた日本のコミットと支援を大変に感謝している」、「日中両国が十分に協力してACW処理に当たっていることを高く評価している」、「邦人職員数増加については、優秀な候補者を推薦して頂ければ配慮していきたい」旨述べた。
(ロ) また、「フィ」事務局長は、北朝鮮を含めたCWC未加盟国への加盟働きかけ及び一部加盟国における国内実施に対する支援への拠出を要請した。川口大臣は、「北朝鮮との関係では化学兵器、CWCも重要であり、今後関係国と相談していきたい」、「途上国の国内実施支援の重要性は理解するが、我が国の厳しい経済状況もあり、直ちに拠出金を増加することは容易ではない」旨述べた。


(2) 国連大学におけるシンポジウム(10日1日午後)

 今次訪日中のプログラムとして、外務省と国連大学の共催でシンポジウム「化学兵器の廃絶を目指して-OPCWと日本の役割」を開催した。多くの聴衆が参加する中、「フィ」事務局長は、CWCの特徴と意義、北東アジア、中東などにおけるCWC普遍化(加盟促進)の重要性を強調する基調講演を行った。その後、関係する研究者、企業関係者を含む出席者との間で、化学テロ対処を含むCWC強化の方途に関する有意義な意見交換が行われ、質疑応答も活発であった。

(3) その他細田官房副長官、阿部副大臣(晩餐会)、坂本経産副大臣及び中島防衛政務官との会談においても、CWCとOPCWの活動強化、邦人職員増強等に関する意見交換が行われた。

2.成果

(1) 川口大臣を始めとする我が国政府要人との一連の会談及び国連大学でのシンポジウムを通じて、CWCの意義やOPCWの役割に対する我が国国内での理解を深めることができた。また、中国遺棄化学兵器問題、国内老朽化学兵器問題及び邦人職員増強問題等について、OPCW側から協力の拡大・継続が確認することができた。

(2) フィルテル事務局長は、北朝鮮のCWC加入が重要であることを特に強調していたが、本件は我が国にとっても重要な課題であるところ、今後はこの点についてもOPCWと種々協力していくことが重要と考えられる。                    


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