第1回化学兵器禁止条約運用検討会議の開催について
平成15年4月28日
- 第1回化学兵器禁止条約(CWC)運用検討会議は、4月28日(月)から5月9日(金)まで、オランダのハーグにおいて開催される。
- この会議には、日本より、小池寛治在オランダ大使を団長として、天野之弥外務省総合外交政策局軍備管理・科学審議官ほか関係省庁の関係者が出席する予定である。
- この会議は、CWCの規定に基づき、過去の条約の運用状況を検討することを目的として、1997年の条約発効後初めて開催されるものである。
- 日本は、この会議において、日本のCWC実施の経験をまとめた国別文書を提出し、CWCの強化や化学兵器禁止機関(OPCW)の機能強化に関する提言、査察のあり方等に関する日本の見解を示す予定である。
また、今回の会議では、非国家主体による化学兵器使用の脅威が増大している現状において、今後、化学テロに如何に対処していくか、また、査察を如何に効率的且つ実効的に行っていくか等の問題についても話し合われる予定である。
(参考)化学兵器禁止条約(CWC)
正式名称は「化学兵器の開発、生産、貯蔵及び仕様の禁止並びに廃棄に関する条約」。1997年発効、現在の締約国数は151カ国。化学兵器の開発、生産、保有などを包括的に禁止し、化学兵器の全廃を定めると共に、条約の義務の遵守を実効的な検証制度(申告と査察)で確保する画期的な軍縮条約である。
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