外務省 English リンクページ よくある質問集 検索 サイトマップ
外務省案内 渡航関連情報 各国・地域情勢 外交政策 ODA
会談・訪問 報道・広報 キッズ外務省 資料・公開情報 各種手続き
トップページ 外交政策 軍縮・不拡散
軍縮・不拡散


2004年生物兵器禁止条約(BWC)専門家会合
(概要と評価)


平成16年8月2日


  1. 7月19日~30日、生物兵器禁止条約(BWC)専門家会合がジュネーブにおいて開催され、我が国を含む締約国87ヶ国及び未加入国6ヶ国(エジプト、マダガスカル、ミャンマー、ア首連、イスラエル、カザフスタン)が参加した。また、FAO、ICRC、WHO、OIE、UNIDIR及びNGO5団体がオブザーバー参加した。

  2. 今次会合は、過去7年間に亘って行われた「条約強化のための検証議定書」交渉が中断したことを受け、2002年11月の第5回運用検討会議の再開会合において合意された3か年の「作業計画」に基づき開催されたものであり、フーセン・南ア外務省平和安全保障局長(非同盟諸国(NAM)グループ代表)を議長として、本年の議題である「感染症サーベイランス」及び「危機対処」が議論された。(注:BWC締約国は西側、東側及びNAMの3グループに分かれており、議長ポストは各グループの輪番制となっている。)

    【3か年作業計画】

    締約国は、2006年の次回運用検討会議に向け、毎年、締約国会合及びその準備のための専門家会合を開催し、条約の強化に関する以下の5分野について、順次検討し、共通の理解と実効的な措置を促進していく。

    (i) 条約の禁止事項を実施するための国内措置
    (ii) 病原体・毒素の安全管理・管理体制を確立・維持するための国内措置(バイオセキュリティ)
    (iii) 生物兵器の使用の疑惑及び疑義のある疾病の発生に対処し、調査・被害の緩和を行うための国際的対応能力の強化(危機対処)
    (iv) 感染症の監視・探知・診断に対処するための国内・国際的努力の強化(感染症サーベイランス)
    (v) 科学者のための行動規範


  3. 今次会合では、NAM諸国を含む多数の国により、本年の議題に関する各国の制度及び取り組みを紹介するプレゼンテーションが行われ、昨年に引き続き活発な意見交換が行われた。最終日には、今次会合の概要を記した会合報告書が全会一致で採択された。右報告書には締約国より提出された公式文書、議長の見解を書き出したリスト及び次回締約国会合の議題案が添付された。

  4. 我が国は、美根慶樹軍縮代表部大使を代表団長として、厚生労働省、農林水産省及び外務省の専門家から構成される代表団を派遣し、我が国の取り組みを紹介する複数のプレゼンテーション及び作業文書を提出し、議場での活発な議論に貢献した。

  5. 今後の予定としては、今次専門家会合の結果を踏まえ、12月6日~10日に締約国会合がジュネーブで開催される。

    関連HP: http://www.un.org/disarmament/WMD/Bio/BioSecondPageBWC.shtml(国連HP内のBWC関連ページ)
      http://www.opbw.org/(BWC関連の公式文書を入手可能)


目次
外務省案内 渡航関連情報 各国・地域情勢 外交政策 ODA
会談・訪問 報道・広報 キッズ外務省 資料・公開情報 各種手続き
外務省