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日本語普及 |
海外における日本語普及は、日本との交流の担い手を育てるものであり、日本理解を深め、諸外国との友好関係の基盤をつくるものとして重要である。現在、海外では133か国・地域において、298万人余りが日本語を学習しており(2006年国際交流基金調べ)、学習者数は30年間で20倍以上増加している。近年では学習目的も多様化し、従来の就職・留学のような実利志向の強い目的のみならず、異文化理解やアニメ・マンガなどポップカルチャーへの関心を動機とする学習者が増加している。日本は国際交流基金を通じて、日本語教育専門家の海外派遣、海外の日本語教師、学習者並びに外交官の訪日研修、日本語教材の開発・寄贈等を行い、日本語普及に努めている。また、全世界50か国・地域、159都市で日本語能力試験を実施(2007年は約50万人が受験)しているほか、NHK教育テレビや海外のテレビ局を通じ、若者向けの映像教材「エリンが挑戦!にほんごできます。」を放映しており、今後更に放映枠を拡充していく方針である。
さらに、現地での日本語教育支援のために、国際交流基金の海外事務所及び国際交流基金日本語教育専門家等が派遣されている大学を中心に、今後1年~2年の間に「JFにほんごネットワーク(通称:さくらネットワーク)」を世界100か所以上に展開していく。