第5章 世論の理解と支持を得た日本外交


(3)ITを利用した情報化の推進

 外務省では情報処理機能の強化、国民への行政サービスの向上などを計画的に進め、外交実施体制を支える実効性のあるIT化を行っている。

 本省と在外公館との間の情報伝達や共有は外交の実施の要である。通信の信頼性と秘匿の維持・強化のため、外交通信システム(公電システム及び国際間ネットワークシステム)の更新を行うとともに1995年度から本省及び在外公館に対し外務省LAN(ローカル・エリア・ネットワーク)の整備拡張を進めている。今後も、最新の技術動向や将来のニーズを見極めながら利便性の向上とセキュリティーの強化を図り、効果的な外交を支えていく。

 また、ITを利用した業務改革という観点から、領事窓口業務を中心としたシステム化による国民サービスの向上や端末統合による経費削減など、省内の主要なシステムを対象に、「最適化計画」を進めている。

 さらに、政府全体として推進している電子政府事業の一環として、在留届等の申請・届出等の手続きの電子化や、政府調達のための電子入札・開札システムを運用している。

▼2006年度機構図

2006年度機構図




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